シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットロングほぼ横ばい
ドル/円
IMMポジション ドル/円

ポイント
【円ネットショート増加】
7月4日時点で円のポジションは、ドルに対して11.8万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートの積み増し度合いが大きかったことから、ネットショートは前週から約0.5万枚増加し2018年1月以来の高水準となった。
期間中のドル/円相場は、日米の金融政策の方向性の違いが材料視されて7カ月ぶりに145円台まで上伸。
政府・日銀による円買い介入への警戒感はあるものの、当面は円安地合いが続くとの見方から、投機筋は円ショートポジションを構築したようだ。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル

ポイント
【ユーロネットロング減少】
7月4日時点でユーロのポジションは、ドルに対して14.3万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングがやや取り崩されたことからネットロングは前週から0.2万枚減少した。
期間中のユーロ/ドル相場は、根強いユーロ圏の景気悪化懸念により一時1.0835ドル前後まで下落するも、欧州中央銀行(ECB)による追加利上げ期待などから1.09ドル台へと買い戻された。
景気悪化懸念と金利先高観の綱引き状態は前週から変わらず、投機筋は幾分かのポジション調整を行ったようだ。
ポンド/ドル
IMMポジション ポンド/ドル

ポイント
【ポンドネットロング減少】
7月4日時点でポンドのポジションは、ドルに対して5.0万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングの取り崩し度合いが大きかったことからネットロングは前週から約0.2万枚減少。
期間中のポンド/ドル相場は、ポンドに特段の材料がない中、米ドル主導の動きで1.2590ドル前後まで下落したが、その後は一時1.27ドル台まで買い戻された。
このところ増加していたロングポジションの調整が入ったことで一時下落したと見られるが、根強い利上げ期待がポンド相場を下支えしたようだ。
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IMMポジション
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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。
