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ドル・円は伸び悩みか、米7月利上げ観測もECBを見極め

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は伸び悩みか、米7月利上げ観測もECBを見極め」
 14日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げについて6月休止、7月再開のメインシナリオならドル買い優勢に。ただ、その後は欧州中央銀行(ECB)の政策決定を見極めようと、ドルの一段高は抑制されそうだ。
13日発表された米消費者物価指数(CPI)は大幅鈍化の市場予想を下回り、連邦準備制度理事会(FRB)は13-14日のFOMCでの利上げ休止が改めて意識された。ただ、コアCPIの低下のペースは緩慢で追加利上げ観測も根強く、米金利は上昇。ユーロ・ドルは1.08ドル台を割り込み、ドル・円は140円前半に値を切り上げた。本日アジア市場はおおむねその流れが受け継がれ、さらに日銀金融政策決定会合での緩和継続の観測から円売りも続いた。
 この後の海外市場はFOMCでの政策発表が焦点。今晩の生産者物価指数(PPI)は軽視できないが、FRBはインフレ抑止を優先させる政策方針を堅持する見通し。同時に公表されるドットチャートが3月から上方修正された場合、引き締め長期化観測につながり、金利高・ドル高に振れやすい。ただ、ECBは15日の理事会で追加利上げの公算。ドルは日銀の緩和観測に押し上げられる半面、欧米金利差でユーロは売りづらく、一段の上昇は抑えられるだろう。


通貨別分析

 

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