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ドル/円、一時134円台 伸び悩む展開続く

ドル/円、5月米利上げ観測高まり133円台へ切り返し

14日のドル/円は、133円台へ切り返す展開となりました。
東京市場では、13日の米3月生産者物価指数(PPI)の結果を受けた弱気の流れを引き継ぎ、132円台後半を上値に伸び悩みました。欧州市場に入ると、一時132.17円前後まで弱含む場面もありましたが、その後は米経済指標を控えて132.74円前後まで戻りを見せるなど、方向感なく推移しました。

米3月小売売上高は、前月比-1.0%と市場予想(-0.5%)を下回り、変動の大きい自動車を除いた売上高も前月比-0.8%と予想(-0.4%)以上に減少しました。ドル/円は、132.19円前後まで急落しましたが、一時的な動きとなり急速に買い戻されました。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が「インフレはまだ高すぎる」「金利をさらに引き上げる必要がある」などの見解を示すと米長期金利の上昇と共にドル買いが強まりました。

注目されていた米ミシガン大4月消費者信頼感指数・速報値は63.5と市場予想(62.1)を上回りました。また、1年先の消費者期待インフレ率は4.6%となり、前月の3.6%から急上昇しました。これらの指標結果を受けてドル/円は133.84円前後まで上伸しました。

ドル/円、134円台に定着すれば135円が視野に?

本日、東京市場のドル/円は1カ月ぶり高値更新も伸び悩む展開でした。前週末の流れを引き継いだドル買い・円売りが優勢となり、一時134.21円前後まで強含みました。しかし、134円台では戻り売り意欲が強いようで、上昇一服後は133円台後半へ押し戻されています。欧州市場では134円を挟んだ値動きで、上値が重い展開が続いています。

ドル/円は、5月の利上げ観測が再び高まったことでドル買いが優勢となっています。ただ、本日は特に注目すべきイベントがありません。そのため、ドル買いの追撃材料は出にくいと見られ、引き続き134円台では伸び悩む可能性もありそうです。

なお、ドル/円をテクニカル分析で見ると、10、20、80日SMAが上向きで132円台でサポートになっていることから底堅いと見えます。足元では、134円台で伸び悩んでいますが、134円に定着することが出来ればさらにドル買いが強まり135円を試す展開も考えられます。

この後の経済イベント

4/17(月)
21:30 カナダ2月証券投資
21:30 カナダ2月卸売売上高
21:30 米4月NY連銀製造業景気指数
22:00 カンリフBOE副総裁講演
23:00 米4月NAHB住宅市場指数
24:00 ラガルドECB総裁講演
29:00 米2月証券投資

今日の注目トピック

先日、日本銀行が令和6年度上期中をめどに発行する予定の新紙幣を公開しました。紙幣を刷新するのは2004年以来20年ぶりです。
新紙幣には、高精細のすき入れや見る角度によって図柄が変化する3Dホログラムなどの高度な偽造防止技術が使われています。
1万円札には(表)資本主義の父とされる実業家の渋沢栄一・(裏)東京駅、5000円札は(表)女性教育の先駆けとなった津田梅子・(裏)藤の花、そして千円札は(表)近代医学の基礎を築いた北里柴三郎・(裏)葛飾北斎の富岳三十六景が描かれています。
また、指で触るだけで券種を識別できるなどのユニバーサルデザインが施されているとのことで非常に興味深い技術が多く組み込まれています。実際に使える日が楽しみですね。

 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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