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FX/為替「ドル/円、137.10円付近が上値目途?月末接近で動意薄の公算大」 外為どっとコム トゥデイ 2023年2月27日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年2月27日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼24日(金)の為替相場
(1):本邦CPI、伸び加速
(2):植田次期日銀総裁候補、発言
(3):独GDP、下方修正
(4):米インフレ高止まり
(5):FRB高官、発言

▼24日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:月末接近で動意薄の公算大/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

24日(金)の為替相場


期間:24日(金)午前7時10分~25日(土)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):本邦CPI、伸び加速

日本1月消費者物価指数(CPI、除生鮮食)は前年比+4.2%と予想(+4.3%)は下回ったものの前月(+4.0%)から伸びが加速。伸び率は41年4カ月ぶりの高さとなった。生鮮食品とエネルギーを除いたコアコアCPIは前年比+3.2%だった(予想+3.3%、前月+3.0%)。

(2):植田次期日銀総裁候補、発言

次期日銀総裁候補の植田氏は衆院議院運営委員会で「現在の金融緩和は適切」と述べて大規模金融緩和を当面継続する考えを示した。一方で「2%インフレの実現が見通せれば、正常化に踏み出すことできる。基調インフレの見通しが改善すればYCC(イールドカーブコントロール)の正常化を考えざるを得ない」とも発言。これを受けて円相場は乱高下した。なお、植田氏に続いて行われた副総裁候補の所信聴取でも、内田氏と氷見野氏の両候補が揃って金融緩和を継続して経済を支える必要があるとの考えを示した。

(3):独GDP、下方修正

独10-12月期国内総生産(GDP)・改定値は前期比-0.4%と速報値(-0.2%)から下方修正された。独連邦統計局は、資本投資と個人消費の落ち込みが主な押し下げ要因になったと説明した。

(4):米インフレ高止まり

米1月個人消費支出(PCE)は前月比+1.8%、同PCE物価指数(デフレーター)は前年比+5.4%、食品とエネルギーを除いたコアPCEデフレーターは前年比+4.7%といずれも予想(+1.4%、+5.0%、+4.3%)を上回る結果となった。米国の高インフレが持続する中、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が改めて意識された。ドル/円はその後、米長期金利の上昇につれて2022年12月20日以来の136円台へと上値を伸ばした。

(5):FRB高官、発言

ジェファーソンFRB理事は「賃金の伸びは依然として高すぎる。持続可能な2%のインフレ率への復帰と一致しない」と発言。その後ボストン連銀のコリンズ総裁も「高過ぎるインフレに対処するため、更なる利上げが必要」「最近の米経済指標は追加利上げの根拠となる」「金利を引き上げ、水準を長期間維持する可能性もある」と述べた。

24日(金)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:月末接近で動意薄の公算大

24日のドル/円は年初来高値を更新。NY市場で136.51円前後まで上昇して昨年12月20日以来の高値を付けた。日銀が当面大規模緩和を維持する一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げをしばらく継続するとの見方が強まりドル高・円安が進行した。次期日銀総裁候補の植田氏は国会で大規模金融緩和の継続は適切だと発言。米国ではFRBがインフレ指標として重視する個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)が1月に再び加速した。

本日のドル/円は、昨年10月高値(151.94円前後)から今年1月安値(127.23円前後)への下げ幅の38.2%戻しにあたる136.67円前後を超えれば137円台の回復も見えてこよう。ただ、137.10円付近には100日移動平均線と200日移動平均線が通っている。月末の接近で市場の動意はやや薄れる公算が大きいだけに、ひとまずこれらが上値抵抗になる可能性もありそうだ。

注目の経済指標:米ADP雇用統計

注目のイベント:米要人発言

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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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