来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「堅調さを維持する豪雇用市場。あまり強すぎると…?」ハロンズ FX 2023/1/14

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次

 

堅調さを維持する豪雇用市場。あまり強すぎると…?

今週の振り返り

1月8日に中国政府が新型コロナ対策として行ってきた入国時の強制隔離を撤廃しました。中国経済回復への期待が高まったことで、中国と交易関係の強い豪ドル、NZドルは週初から買われる展開となりました。今週の取引開始日となった9日には豪ドル/円は91.82円前後、NZドル/円は84.67円前後まで上昇しました。11日には豪11月月次消費者物価指(CPI)と豪11月小売売上高が発表され、ともに市場予想を上回る結果となりました。12日には日銀の金融緩和修正に関する報道をきっかけにした円買いと米12月CPIの結果を受けた米ドル売りが持ち込まれ、米ドル/円が大幅下落。13日には豪ドル/円は89.68円前後、NZドル/円は82.17円前後まで下値を拡大しました。(執筆時)

強すぎる豪雇用情勢がもたらすものは…?

来週は19日には豪12月雇用統計の発表があります。11月の結果は表1の通りです。

【表1:豪州の11月雇用統計 予想と結果】

労働参加率は月次統計開始以来の最高を記録しましたが、雇用者数が大幅に増加したこともあり、失業率は過去最低水準をキープすることとなりました。豪州の労働市場が引き続きひっ迫していることを示す結果です。雇用情勢が良ければ、景気の下支えに繋がります。しかし、高インフレ下で強い雇用が景気を下支えすることは、すなわちインフレ低下の妨げになる一面もあります。

11日に発表された豪11月月次CPIで豪州のインフレがピークアウトしていない可能性が示された(表2)状況で、19日に発表される豪12月雇用統計の結果が11月のように強すぎる結果となると、市場は豪準備銀行(RBA)による利上げサイクルの長期化や利上げ幅再拡大の可能性が高まると意識するのではないでしょうか。

【表2:豪州の消費者物価指数 推移】

日銀金融政策決定会合で追加修正の可能性?

12日の朝、「日銀が今月の金融政策決定会合で大規模金融緩和に伴う副作用を点検する」と報じられました。これにより、日銀が12月に修正したばかりの長短金利操作(イールドカーブコントロール、YCC)に対する早期修正期待が高まっています。18日の日銀金融政策決定会合では金融政策の追加修正があろうとなかろうと、円相場は大きく動くことが予想されます。追加修正があった場合には、円高トレンドが継続しそうです。他方で、追加修正が見送られた場合は、急速に進んだ円高に対する失望売りが持ち込まれることが予想されます。ただし、黒田日銀総裁は4月に退任が決まっています(早期辞任もあるかも?)。次期総裁の下での追加修正期待が残るため、円高圧力は続くことになりそうです。

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は、200日移動平均線がほぼ水平(若干下向き)となっており、方向感を模索している状況が続いています。上値は今週もレジスタンスとして働いた週足一目均衡表・転換線や同雲上限が目先の目途として意識されそうです。一方で下値は週足一目均衡表・雲下限の87.39円前後や、12月20日安値の87.01円前後が目先の目途となります。その水準を下抜けると昨年の3月11日や、2021年の高値水準となる86.00円前後が次の目途として意識されそうです。

【豪ドル/円 週足・一目均衡表】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:87.00-92.50、NZD/JPY:79.50-84.00

1/16 週のイベント:

01/17 (火) 08:30 豪 1月ウエストパック消費者信頼感指数
01/17 (火) 11:00 中国 12月小売売上高
01/17 (火) 11:00 中国 12月鉱工業生産
01/17 (火) 11:00 中国 10-12月期四半期国内総生産(GDP)
01/19 (木) 09:30 豪 12月雇用統計

一言コメント:

息子が最近都道府県名を覚え始めました。「北海道行ってみたい」とか、「新潟県に行きたい」などは、こちらも旅行で行けて良いのです。しかし、「埼玉県行ってみたい」と言われてしまい…何度も行っているし、近すぎるし…う~ん深谷にネギ買いに行くか?それとも川越の街並みを観に行くか?焼きたての草加せんべいというのもありですね。近くても楽しめることはまだまだありそうです。

 
nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー社へ入社。8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、Twitterを通してFX初心者向けの情報発信を担当している。
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