ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日のポンド トレードシナリオ
ここまでの相場
・11月3日にイングランド中銀(BOE)は0.75%の利上げを実施し、政策金利を3.00%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中2人がそれぞれ0.25%と0.50%の利上げ支持。
・英10月製造業/サービス業購買担当者景気指数(PMI、改定値)はそれぞれ、46.2、48.8となり、速報値(45.8、47.5)から上方修正。製造業は2020年5月以来の低水準となった(11月3日)。
・英9月小売売上高(除自動車燃料)は前月比-1.5%と予想の-0.4%を大幅に下回る。前月分は-1.6%から-1.7%へ下方修正(10月21日)。
・英9月消費者物価指数(CPI)は前年比+10.1%(予想+10.0%)と7月に記録した約40年振りの記録に並んだ(10月19日)。
・英4-6月期国内総生産(GDP、改定値)は前期比+0.2%と速報値の-0.1%から上方修正された(9月30日)。10月12日に発表された英8月月次GDPは前月比-0.3%と再びマイナス成長に転じている。
・10月11日に発表された、英6-8月失業率(ILO方式)は3.5%と前回(3.6%)から低下。賃金上昇率(除賞与、3カ月平均、前年比)は+5.4%と堅調な伸びを継続していた。
今日のメインシナリオ
米国の中間選挙を前にポンドは様子見ムードを強める
昨日は、「英スナク政権が11月17日に発表する中期財政計画で財政立て直しを図る」との憶測記事が好感され、ポンドは大きく買われることとなった。ただ、これはあくまで憶測の域を出ておらず、実際にどれくらいの規模の歳出削減や増税を実施していくのかは不透明だ。新たな材料がない限りは財政計画案への期待でポンドが買われるとは思えない。本日は米中間選挙に市場の注目が集まっている。英国の主要経済指標の発表がないことから、米中間選挙を控えて様子見ムードが強く、ポンドは方向感を見出しにくくなりそうだ。
個別の想定シナリオ
■米中間選挙を前に様子見ムードが強まる
⇒米ドルを中心に方向感が出ない
⇒ポンド/円も同様に方向感が出ない
チャート分析
注目材料
米中間選挙
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円、ポンド/米ドルはともに雨。12時にポンド/円のストキャスティクスで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
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- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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