FX/為替「ドル/円149.30円突破。連日の高値更新で介入警戒感もさらに上昇」 外為トゥデイ 2022年10月19日号

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年10月19日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼18日(火)の為替相場
(1):RBA議事録公表
(2):日銀総裁 国会答弁
(3):BOE 国債売却プログラムの延期を発表
(4):独ZEW景況感調査 予想ほど落ち込まず
(5):ドル/円 詳細不明の急落
(6):米鉱工業生産 予想上回る

▼18日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:海外市場での動きに注目/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

18日(火)の為替相場

期間:18日(火)午前6時10分~19日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):RBA議事録公表

豪中銀(RBA)は10月会合の議事録を公表。10月に行った25bp(0.25%ポイント)の利上げについて「5月以降の急速な金融引き締めを受け、豪経済に影響が出る可能性があることを懸念して、利上げのペースを緩めることを選択した」と明らかにした。また今後の利上げペースについては「消費者物価指数と雇用のデータ次第である」とした。

(2):日銀総裁 国会答弁

黒田日銀総裁は国会で「金融・為替市場の動向と経済・物価への影響を十分に注視する」などと発言。また、野党議員の質問に対し「量的・質的金融緩和が全く失敗したというのは事実に反する」と述べ、自身の進退については「辞任するつもりはない」と明言した。

(3):BOE 国債売却プログラムの延期を発表

英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、英中銀(BOE)が国債売却プログラムの開始を、市場が落ち着くまで再延期すると報じた。これを好感してポンドが上昇した。しかしその後、BOEがこの報道は正確ではないとして否定するとポンドは反落。最終的にBOEは売却プログラムの開始を11月1日に1日延期すると発表した。英政府が10月31日に財政計画を発表することを考慮した模様。

(4):独ZEW景況感調査 予想ほど落ち込まず

独10月ZEW景況感調査の期待指数は-59.2と予想(-66.5)ほどには落ち込まなかった。ZEW所長は「今後6カ月で実質国内総生産(GDP)が減少する可能性が大幅に高まった」「全体として経済見通しは再び悪化している」との見解を示した。同時に発表されたユーロ圏10月ZEW景況感調査は-59.7だった(前回-60.7)。

(5):ドル/円 詳細不明の急落

ドル/円が149.20円台から148.00円台へ急落し、つれてクロス円も大きく下落した。本邦当局による円買い介入が入ったとの見方もあるが、詳細は不明。その後は急速に円安方向へと切り返した。

(6):米鉱工業生産 予想上回る

米9月鉱工業生産は前月比+0.4%と市場予想(+0.1%)を上回った。同設備稼働率も80.3%で予想(80.0%)を上回った。その後に発表された米10月NAHB住宅市場指数は38と予想(43)を下回った。

18日(火)の株・債券・商品市場

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本日の見通し

ドル/円の見通し:海外市場での動きに注目

昨日のドル/円は、前日比0.1%の小幅高ながらも10連騰で32年ぶり高値を更新。本邦当局による円買い介入への警戒感が強まる中、一時1円超急落する場面もあったが、その後149.36円前後まで切り返して1990年8月以来の高値を付けた。

本日も、ドルの先高観と円買い介入警戒感の綱引きで神経質な値動きが続く公算が大きい。心理的節目の150円に近付けば介入への警戒感はさらに高まると見られ、昨日のような突発的な反落も起きやすくなりそうだ。少なくとも東京市場では150円に向けた上値試しの機運は高まりにくいだろう。

もっとも、G7の為替に関する合意に基づけば「過度な変動や無秩序な動き」があった場合のみ介入が正当化される。ゆっくりとしたドル高・円安なら本邦当局としては介入に踏み切りにくいと考えられる。ドル/円は本日も海外市場での動きが注目されよう。

注目の経済指標:米9月住宅着工件数

注目のイベント:米地区連銀経済報告(ベージュブック)

※時間は日本時間での表示になります。
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※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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