執筆日時:2022年09月05日13時00分
執筆者 :株式会社外為どっとコム総合研究所 小野 直人
※チャート:ドル/円-15分足 外為どっとコム「ネオチャート」
米雇用統計のふりかえり
9月2日に発表された、米国の8月非農業部門雇用者数(NFP)は31.5万人増と、市場予想の30.0万人増を少し上回りました。また、失業率は3.5%から3.7%へ悪化し、時間給は前月比で0.5%から0.3%へ鈍化しました。内訳を見ると、ヘルスケア、専門職・企業サービス、小売がヘッドラインの数字を押し上げました。今回の結果を受けて、市場からは金融当局は米経済がリセッション入りせず、ソフトランディングがまだ可能との認識を一歩、強めるだろうとの声が聞かれました。
米ドル/円は一時140.798円と1998年8月以来約24年ぶりの高値圏へ上伸しました。ただ、その後、米10年債利回りが3.17%台まで低下すると、139.92円レベルまで反落するなど、荒っぽい展開となりました。米国株式市場はダウ工業株30種平均が反落し、7月18日以来約1カ月半ぶりの安値となりました。終値は前日比337.98ドル安い31318.44ドルで引けました。
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米雇用統計の予想と戦略(先行記事へのリンク)
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