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FX/為替予想「米CPIは大幅低下なるか?高金利通貨の再調整売りスタート?」ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー

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各種コモディティ 日足
出所:Trading View

今晩は大注目の米CPIです。
コモディティ価格比較チャートを掲載しておきます。
昨年7月から今現在を比較しているので、1カ月ほどズレてはおりますが、原油価格が多少下がった程度なのでさほど変わりはありません。
三大穀物の小麦、大豆、コーンはほとんど値上がり分を帳消しとなりつつあります。特に前月比ベースで大幅に下落しているところがポイントでしょうか。
原油価格も1年前と比較してまだ2割ほど高い状況ですが、こちらも同じく前月比ベースでは大幅に下落をしているのでCPI低下要因となりそうです。
銅に限っては1年前と価格が-15%程度で推移しており、こちらも6月と7月を比較しますと、前月比ベースでマイナスとなっております。
今回の米7月CPIの事前予想は、+8.7%(前年同月比)と+0.2%(前月比)となっておりますが、市場予想以上に低下するかもしれません。
特に前月比ベースでの下振れが大きく出るようなイメージを持っており、仮に+0.0%やまさかのマイナスに転じた場合、前年同月比の結果よりもこちらを重視されて、ドル売りやクロス円売りにつながるように思えます。 なぜクロス円もと言いますと、やはり米国のCPIが明確に低下傾向となれば、各国の利上げペース鈍化も意識されるでしょうから、再び日本円に戻る調整売りが入るように考えられるからです。
先日の雇用統計でドル/円やクロス円は大幅に上昇しました。
ある意味、今回のCPIが下振れすれば、米株も買いだとは思います。リスクオンで上昇しそうですが、通貨も買われすぎていたものがやはり調整売りが入り、株式市場も売られすぎていたものが調整の買い戻しが継続となる引き金になるように思えます。

目次

▼CPI低下を前提としたドル/円トレード
▼欧州圏CPI低下にも期待波及狙い

CPI低下を前提としたドル/円トレード

USD/JPY 日足
出所:Trading View

ドル/円日足です。
139円台から130円台まで下落し、そして135円台までの大幅上昇です。
ここまでハイボラティリティとなれば、買い方も売り方も一度一掃されたことでしょう。
マーケットはニュートラルだと思います。
RCIを見てみますと、RCI26と52は下落傾向にありまして、テクニカル的にはここから下落を示唆している状況です。
ただし、残念なのが夏枯れ相場も考慮しますと、下落方向に大きく走っていくイメージはそこまで持てません。
イメージ的には、以下の4時間足のような三角保合になるように感じます。

USD/JPY 4時間足
出所:Trading View

仮にCPIが市場予想よりも高くでた場合、135.50は抜けると思いますが、抜けてもそこは売り場となり、結局はレンジ相場を一度作っていくように感じます。 相場が多少走ることを考えますと、市場予想よりもCPIが大幅な低下のほうが期待できるのではないでしょうか。よって、トレーダーとしては売り方向のみの前提で勝負したいと考えております。

欧州圏CPI低下にも期待波及狙い

EUR/JPY 4時間足
出所:Trading View

続いて、ユーロ/円です。
経済状況も良くないことから、対円で売りやすいのは、ユーロでしょう。
今回の米CPI低下→欧州圏も波及となれば、ECBは利上げをしたくないことが本音ですので、次回の利上げは0.25bpなどと予想が低下してくると思われます。
南欧の債務問題にも直面しつつありますので、ユーロ/円のほうがなおさら売りやすいでしょう。
よって、今週後半の戦略はユーロ/円の戻り売りを中心に考え始めたいと思います。
トレンドラインを既に右方向に抜けてきておりますので、直近高値をバックに売りトレードを開始したいと考えております。

本日のコラムは、米CPIの結果が前回よりも低下で出た場合の戦略になります。
個人的には、経済指標前でもポジションを持って臨もうとさえ考えております。
これでストップにかかってしまう場合は、おとなしく夏休みを迎えたいと思います。

明日から1週間お休みを頂く予定ですので、来週のコラム更新はございません。
次回の更新は再来週になりますので、読者の皆様よろしくお願い申し上げます。

【ひろぴー氏出演動画】

【インタビュー】

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「初心者から上級者まで相場観が一致したときが一番危険」(前編)

<もくじ>
・幼稚園児 投資に目覚める
・どこか引っかかる感じを大切に
・個人投資家におすすめ書籍と読む時期

 

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「低勝率型こそ1憶円への近道」(中編)
<もくじ>
・勝率は低いほうがいい
・その失敗が糧となる!?
・他の金融商品も考え方は一緒
・日銀緩和のときに活きた投資の勉強
・決済はむずかしい
・低レバレッジでリスクを抑える

 

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「はじめて話す 外為注文情報 活用法」(後編)
<もくじ>
・損切り注文の功罪
・シグナル、逆シグナル
・検証の果てに
・ローソク足は基本どおり見る
・外為注文情報の活用
・レポートの勧め


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ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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