FX/為替予想「豪ドル/円、RBAはFOMCに続いて大幅利上げ？本日の豪雇用統計がカギ」短期トレード即効チャージ！豪ドル　2022/6/16

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豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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今日の豪ドルトレードシナリオ

ここまでの相場

本日10:30 豪5月雇用統計発表！
・4月分の豪雇用者数は0.4万人増と予想の3.0万人増を下回る。ただ、失業率は市場最低の3.9%、雇用者数も正規雇用者数が大幅増加していたため、内容は悪くない（5月19日）。

・6月7日の豪準備銀行（RBA）理事会で政策金利を市場予想（0.25%～0.40%）を上回る0.50%の利上げを実施。今後も大幅利上げの可能性がある。

・4月27日発表の豪2022年1‐3月期消費者物価指数（CPI）は前年比+3.7%（トリム平均）とRBAの目標レンジ（2～3%）を突破。市場の予想（+3.4％）を大きく上回る結果となった。

・中国では、6月1日以降徐々に外出制限が解除されていたが、中国当局はゼロコロナ政策を採るため、新規感染者が出ればすぐに部分的封鎖となる。当面は封鎖と解除が繰り返されそうだ（6月14日）。

・2022年1‐3月期の豪賃金指数（前年比）は+2.4%と前期（+2.3%）を上回る。しかしRBAの目標とする3%には届かず。6月15日に公正労働委員会が最低賃金の5.2%引き上げを発表。これにより賃金指数の伸びも加速しそうだ（6月15日）。

・WTI原油価格は、需要減退懸念が強まる。米FOMCの大幅利上げによる米景気の減速悪化が見込まれるため。一時、1バレル=114ドル台まで下落（6月15日）。

今日のメインシナリオ

豪ドル/円、RBAはFOMCに続いて大幅利上げ？本日の豪雇用統計がカギ

昨日、豪公正労働委員会は「最低賃金を5.2%引き上げる」ことを発表。同委員会によると200万人強の労働者が対象となる。インフレが加速する中で、賃金上昇率が期待していたほど加速していなかった豪にとっては朗報だ。賃金上昇率が当初の予想よりも加速する見通しとなったことで、RBAが今後の理事会でインフレ抑制のための大幅利上げを実施しやすくなった。
本日は、豪5月雇用統計が発表される。3月、4月は「内容は悪くないが、市場の期待ほどではなかった」という少々残念な結果が続いてきた。5月分は雇用者数の増減はもちろんのこと、雇用者の「質」に注目したい。つまり、総合の雇用者数が増加し、その中で正規雇用者数が増加していれば、「質」を伴った雇用の改善と判断できる。豪ドルにとってポジティブ材料として捉えてよいだろう。3月4月のような、「残念な結果」とならないことを期待したい。

個別の想定シナリオ

■豪雇用統計で予想を上回る好結果
⇒7月のRBA理事会での利上げ幅拡大期待上昇
⇒豪ドルは買いで反応
⇒豪ドル/円は買われる

チャート分析

今後の注目材料

豪5月雇用統計

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。2時に豪ドル/円、豪ドル/米ドルのRSIで売りシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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