FX/為替予想「ポンド/円は英国経済減速懸念により上値が重い」短期トレード即効チャージ！ポンド　2022/5/16

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ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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今日のポンドトレードシナリオ

ここまでの相場

・英2月失業率（ILO方式）は3.8%と前回（3.9%）から改善。賃金上昇率も+4.0％と前回（+3.8%）を上回った。次回は5月17日発表予定。

・英3月消費者物価指数（CPI）は前年比+7.0%（予想同+6.7%）と前回の英2月消費者物価指数（前年比+6.2%）からインフレは更に加速。1992年3月（同+7.1%）以来30年振りの高水準となった。次回は5月18日発表予定。

・英3月小売売上高（除自動車）は前年比-0.6%（前月は同+4.7%）と大幅に減速。次回は5月20日発表予定。

・5月5日にイングランド中銀（BOE）は政策金利を1.00%に0.25%の利上げ。
　金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中3人は0.50%の利上げ支持。
　成長見通しを2023年がマイナス0.25%、2024年が0.25%になると下方修正（従来はそれぞれ1.25%、1.00%予想）。

・5月5日に行われた北アイルランド議会の選挙で、アイルランドとの統一を掲げる「シン・フェイン党」が第一党となった。北アイルランドを巡る新たな火種になる可能性あり。

・北アイルランド議定書に関して、駐英EU大使は「協議を再開する用意はあるが、この取り決めを見直すことはない」と述べた。これにより、英国側が今週にも北アイルランド議定書の一部を破棄する可能性が台頭している（5月9日）。

・英1-3月期GDP（国内総生産）は前期比+0.8%と予想（同+1.0%）を下回る。英3月月次GDPは-0.1%と前月からマイナス成長（5月12日）。

今日のメインシナリオ

ポンド/円は英国経済減速懸念により上値が重い

中国の4月小売売上高と鉱工業生産が予想を大幅に下回ったことで、中国経済の減速への警戒感から、オセアニア通貨を中心にクロス円は上値が重い。
ポンド/円は上値の重い状況が続きそうだ。5月12日に発表された英3月月次GDPがマイナス成長となるなど、英国経済減速への懸念が根強いこと、北アイルランド議定書を巡る不透明感があることなど、ポンド売りにつながりやすい材料が多い。
また、フィンランドとスウェーデンが北大西洋条約機構（NATO）に加盟申請したことで、ロシアからの報復懸念も台頭しており、地政学リスクから米ドルや日本円が買われやすい状況であることも、ポンド/円の上値を抑える要因となりそうだ。

個別の想定シナリオ

■根強い英国経済減速懸念
⇒ポンドは売られる
⇒ポンド/円は下落

チャート分析

注目材料

23:15 ベイリーBOE総裁ほか、金融当局者の発言

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は雨、ポンド/米ドルは曇り空に雨がパラついている。ポンド/円の移動平均で15時に売りサインが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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