FX/為替予想「円安ピッチの早いポンド/円　値幅を伴う調整には要注意」短期トレード即効チャージ！ポンド　2022/4/19

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ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka

今日のポンドトレードシナリオ

ここまでの相場

・北アイルランド議定書を巡り1月24日にシェフチョビッチEU副委員長とトラス英外相が面談をし、建設的な協議が出来たとのこと。今後も問題解決に向け協議を続けることになった。

・3月17日にイングランド中銀（BOE）は政策金利を0.75%に利上げ。
・金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中1人は据え置きを支持。

・英2月月次GDP（国内総生産）は+0.1%と前月の+0.8%から減速。

・英2月失業率（ILO方式）は3.8%と前回（3.9%）から改善。賃金上昇率も+4.0％と前回（+3.8%）を上回った。

・英3月消費者物価指数（CPI）は前年比+7.0%と予想の同+6.7%と前回の英2月消費者物価指数（前年比+6.2%）からインフレは更に加速。1992年3月（同+7.1%）以来30年振りの高水準となった。

・英2月小売売上高（除自動車）は前年比+4.6%（前月の同+7.2%）、2月鉱工業生産は前年比+1.6%（前月は同+2.3%）から減速。次回は4月22日発表。

今日のメインシナリオ

円安ピッチの早いポンド/円　値幅を伴う調整には要注意

今夜、英国に注目経済指標や要人発言は予定はない。そのため、米国の利上げ観測を織り込んだ米10年債利回りの動向や、加速する円安動向がポンド/円の動きにも大きく影響を与えてきそうだ。
円安に関しては、外国為替市場参加者は「日銀（日本政府）は口先だけで介入は出来ない」と高を括っている感も出てきている。4月21日に予定されている日米財務相会合を控えて徐々に円安警戒感も出てきそうだが、協調介入は想定していない。なぜなら高インフレに苦しむ主要国は、自国通貨高を好むため、日銀との協調介入には消極的と思われるからだ。ただ、急ピッチで進む円安に対しての警戒感は残っている。円先安観はあるものの、円買い戻し調整が入った場合には値幅を伴う下落も覚悟しておいた方が良いだろう。

個別の想定シナリオ

■急ピッチで進む円安への警戒感
⇒何かの拍子に円買い戻し調整開始
⇒急速に円安が進んだ分、調整幅も大きくなる
⇒ポンド/円は値幅を伴う下落
⇒日本円の先安観は変わらない
⇒ポンド/円は調整後は再び上昇

チャート分析

注目材料

米10年債利回り
急ピッチで進む円安動向

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円、ポンド/米ドルともに晴れ。ポンド/米ドルのRSIは15時に買いサインが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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