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FX/為替予想「日銀の指値オペ(円安要因)と期末のレパトリ(円高要因)。豪ドル/円は動きにくい?」短期トレード 即効チャージ!豪ドル 2022/3/31

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豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka

目次

今日の豪ドル トレードシナリオ

ここまでの相場

・豪2021年第4四半期 消費者物価指数(CPI)は前年比+2.6%(トリム平均)と豪中銀(RBA)の目標レンジ(2~3%)の中央値を突破。

・RBAがCPIのほかに注視するのが賃金指数。この賃金の伸びが前年比3%を超えるのをRBAは目安にしている。2021年第4四半期前年比+2.3%(最新)。

・3月1日のRBA理事会、政策金利は0.10%で据え置き。近い将来の利上げは示唆せず。

・「あと2回四半期CPIを見てインフレ高進の持続を確認したい」(ロウRBA総裁 2月11日の議会経済委員会での発言)。

・ウクライナ情勢への侵攻を受けて、ロシアはSWIFT(国際銀行間通信協会)から排除される。西側諸国は次々と金融制裁を実施し、ロシアはデフォルト懸念台頭。

・「キャッシュレートの年内引き上げは理にかなうと思う」(ロウRBA総裁 3月9日発言)。

・中国、オリパラ終わり新型コロナ感染者数急増。一部都市ロックダウンにより景気回復に遅れの可能性浮上。

・中国は景気浮揚策を打ち出す方針。

・2月分の豪雇用者数は7.74万人増と大幅増。失業率は4.0%と2008年2月、同年8月に並ぶ13年ぶりの低水準(統計開始史上最低)。

・WTI原油価格はウクライナの停戦協議期待の後退で、一時1バレル=108ドル台まで上昇(3月30日)。

・日銀の連続指値オペ通知により円安圧力がかかりやすい状況(3月31日まで)。

今日のメインシナリオ

日銀の指値オペ(円安要因)と期末のレパトリ(円高要因)。豪ドル/円は動きにくい?

日銀の指値オペによる金融緩和継続姿勢は一定の円安要因となる。一方で期末における本邦機関投資家のレパトリ(本国資金還流:※ちょい足し情報参照による円高要因もある。東京時間はこのレパトリの影響から豪ドル/円の上値は重くなるかもしれない。

ただし、既知のとおり、日銀は金融緩和継続豪をはじめとした主要国は金融引き締めに舵を取っているための円先安観は変わらない。今週初めに日銀が連続指値オペを通知して円安が加速、その後に行き過ぎた円安への調整が入ったことで、豪ドル/円をはじめとしたほとんどの対円通貨は既に週初の水準を下回っている(円高)。テクニカル的に見ても91.00円付近が下値目途となるのではないだろうか。

個別の想定シナリオ

■日銀による連続指値オペ通知
⇒日本長期金利下落
⇒日米長期金利差拡大
⇒米ドル/円は底堅い
⇒豪ドル/円も底堅い

■中国のロックダウン地域拡大
⇒原油需要減
⇒資源価格の下落
⇒豪ドルにとってはネガティブ材料

■期末による本邦機関投資家のレパトリ
⇒対外投資資金の本国還流
⇒円買い戻し要因

チャート分析

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今後の注目材料

コモディティ価格動向
日銀指値オペによる円売り圧力
本邦機関投資家によるレパトリ(円高要因)

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは雨となっている。豪ドル/米ドルのMACDで8時に売りシグナルが点灯。

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【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

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豪ドル ちょい足し情報

レパトリとは本国送還を意味する英語:レパトリエーション(Repatriation)の略で、金融分野では海外に投資した資産を自国に還流することを指す。日本では本邦機関投資家が年度末を前に海外に投資した資金を円に戻すこととなるため、円高要因となる。

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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