目次
▼4日(金)の為替相場
(1):ザポロジエ原発 ロシア軍が占拠
(2):ウクライナ危機 エネルギー価格上昇
(3):米2月雇用統計 概ね良好
(4):ウクライナ危機深刻化 NY原油上昇
4日(金)の為替相場
期間:4日(金)午前7時10分~5日(土)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):ザポロジエ原発 ロシア軍が占拠
ウクライナ南部のザポロジエ原子力発電所でロシア軍の砲撃による火災が発生したとの報道が伝わると、リスク回避の円買いが強まった。その後、緊急対応当局が消火にあたり、原発の放射線量レベルに変化がなかった事が伝わると、市場のリスク回避ムードはひとまず後退した。ただ、ウクライナは欧州最大のザポロジエ原発をロシア軍が占拠したと発表した。
(2):ウクライナ危機 エネルギー価格上昇
ウクライナ危機の影響で原油や天然ガスなどエネルギー価格の高騰が続く中、ユーロが下げ幅を拡大。ユーロ/ドルは1年10カ月ぶりに1ユーロ=1.10ドルを割り込んで下げ足を速めた。ウクライナ危機の深刻化を受けて欧州中銀(ECB)の利上げ観測が後退した事もユーロの重しとなった。なお、独10年債利回りは再びマイナス圏に沈み、一時-0.10%台まで低下した。
(3):米2月雇用統計 概ね良好
米2月雇用統計は、非農業部門雇用者数67.8万人増、失業率3.8%と市場予想(42.3万人増、3.9%)より良好だったが、平均時給は前年比+5.1%と予想(+5.8%)を下回る伸びにとどまった。ウクライナ危機を巡る懸念が広がる中、米雇用統計に対する市場の反応は薄く、その後米国株が下落して始まるとドル/円は反落。クロス円でもリスク回避の円買いが再燃した。
(4):ウクライナ危機深刻化 NY原油上昇
ウクライナ危機の深刻化を受けてNY原油(WTI)が1バレル=115ドル台へ上昇。米ホワイトハウスは、ロシア産原油の輸入禁止措置を検討しており、議会では超党派の支持が集まっていると報じられた。
4日(金)の株・債券・商品市場
外為注文情報
【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:114円半ばに強いサポート
4日のドル/円は終値ベースで約0.5%下落。ロシアがウクライナの原発を制圧した事でリスク回避ムードが広がる中、NY市場で一時114.65円前後まで下値を切り下げた。米2月雇用統計は概ね良好な内容であったが、米長期金利が低下したため対円でのドル買いは目立たなかった。
ドル/円は再び20日移動平均線を割り込み、日足一目均衡表の「雲」にタッチ。ウクライナ危機が深刻化する中、改めて114.44-114.74円前後に位置する「雲」のサポートを試す動きが見られそうだ。もっとも、ウクライナ危機は、対ユーロなどで「有事のドル買い」を強める事から、ドル/円では「リスク回避の円買い」との綱引きになりやすい。100日移動平均線(114.47円前後)も通る114.40-50円付近は強いサポートになると見ている。
注目の経済指標
注目のイベント
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