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FX予想「米コロナ感染者100万人越え!?それでもリスクオフにならないのか?」ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー

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欧米で猛威を震い始めたオミクロン株ですが、米国で1日の感染者報告数が100万人に上りました。(※ただし、処理漏れや処理遅れのデータも加算されているので、あくまで集計が1日に集中しただけの可能性もあり。)

7日平均でも1日あたり48万人となっており、昨年の7日平均ピーク(25万人)からほぼ2倍となっております。しかしながら、このペースですとさら増加はするでしょう。
入院患者数も昨年1月のピーク時に徐々に近づいてきており、オミクロン株がデルタ株と比較して入院率、重症率が共に低いデータが出ているというのは当然わかっていることですが、感染力がデルタ株の2~3倍という結果から、結局同じ、またはそれ以上になる可能性を秘めていると思います。
それがこのグラフから少しずつ表れ始めているのではないでしょうか。

入院患者数

出所:
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwjDv62w0Jn1AhWSE4gKHSLsAB8Q7OUFegQIARAB&url=https%3A%2F%2Fourworldindata.org%2Fgrapher%2Fcurrent-covid-patients-hospital%3Fcountry%3DUSA&usg=AOvVaw3w90TzEADaq5cRFbunGwfu

すでにICU入りしている重症患者はピークに近づいてきており、このペースですと来週には深刻な状態になってくるように感じます。
同じく、英国やフランスでも20万人規模の感染拡大が広がっており、さすがに少し市場が緩みそうです。

そしてこの影響により、各国サプライチェーンはさらに逼迫必至、卸売物価指数はさらに急騰を演じそうです。
よって、これは2~3カ月後のCPIにも影響を及ぼすでしょう。
原油価格も再び堅調に推移を始めておりまして、80ドル方向に向かって上昇トレンド再開の様相です。
筆者は、オミクロン株を軽視する市場が間違いをおかし、リスクオフ相場の引き金になると考えて円買いを狙っていたのですが、現状そのようにはなっておりません。

理由としては、これらの感染拡大によるさらなるインフレ率の上昇、スタグフレーション化が進むことなのかな、と考えております。
そのため、インフレ率が予想以上に急騰し、各国は想定以上に利上げや通貨高政策に舵を切り始めると思います。そして日本だけ取り残される世界がマーケットの中では描かれており、その上で株式市場も軟調に推移するリスクオフ相場になるとも考えられますが、円は買われない特異な相場になるのではないかとも考え始めました。
現に米国債は売られ、金利は上昇を始めております。
今後金利の高い通貨が数多く現れ、株式よりも金利がつく通貨に向かって資本が徐々に動き始めるようにも思えます。
よって、一時的に円買いトレンドというのは無視しなければならない相場に直面しつつあるように思えます。
そういった意味で、今週はドル/円とユーロ/円の月足相場をみていきます。

目次

▼ドル/円月足チャート
▼欧州もテーパリング加速せざるを得ない状況となるか?

ドル/円月足チャート

ドル円月足チャート

ついに116円台に突入しました。
また月足終値ベースで114.50円を上抜けるのも久しぶりです。
約5年ぶりの水準に達したのですが、筆者的にも116円という数字は本当に久しぶり感があり、久しくみてないな〜という印象です(笑)

来週発表予定の米CPI前年同月比予想ですが、個人的には+7.0%を超えると予想しております。
短期金利も長期金利も上昇傾向にあり、まさに昨年1月から長期金利が大きく上昇したと同時にドル/円も大きく上昇を演じました。
その連動している相場に酷似しているため、個人的にはこの位置から買っていかないといけない相場なのかもしれないと感じ始めました。
目先のターゲットは、2017年1月につけた118円台でしょうか?金利上昇マーケットはさらに利上げ前倒しを織り込みにいきそうです。
つまり、3月テーパリング終了と共に、同時に利上げまたは5月のFOMCから利上げ発言が出てくるかもしれません。
そうとなれば、注目は今月25-26日のFOMCでしょう。地ならしが必要になってきますので、急遽、『利上げ時期、前倒しの可能性』などと発言があるかもしれません。
そうなれば、呼応するようにBOEやRBNZなど、利上げに着手している国々も追従してくる可能性があります。
ポンド/米ドル、ニュージーランドドル/米ドルで言えば、為替レート差が昨年とあまり変化がないため、彼ら自身から見れば、通貨高になっている意識はないからです。
単に円に対して高くなっているだけ、という判断が各国中央銀行の判断となるでしょう。
よって、ドル/円やクロス円はこの位置からでも買えると判断しました。

ターゲット118円台を見据えて、買いトレードを開始しようと思います。

欧州もテーパリング加速せざるを得ない状況となるか?

ユーロ/円 月足チャート

続いてユーロ/円月足です。
昨年12月にPEPPの購入を従来通り3月で打ち切り、その代わり、従来からの量的緩和にあたるAPPを一時的に増額して、緩和を継続、つまり相殺するだけの「量的緩和継続」という判断を打ち出しました。大方市場予想通りだったといえるでしょう。
しかしながら、欧州のCPIの高止まり、オミクロン株感染拡大影響による『サプライチェーン逼迫=インフレ率のさらなる上昇』を視野に入れると、欧州経済も結局前倒しとなり、半年遅れで利上げを実施しなければならない状況になってくるかもしれません。今週発表予定の11月卸売物価指数PPIの予想こそ出ていないものの、前回は21.9%(前年同月比)という驚異的な数字を叩き出しました。
この卸売物価指数は企業間の売買される物価上昇の数値であり、いずれ商品化されます。
そしていずれは陳列棚に並ぶ際は価格に影響を与えていきます。

よって、利上げしないにしても、ECBも早期にAPP減額や打ち切りの可能性についても言及が必要になってくると予想できます。

この動きを察知し、先回りしてユーロ/円の買いを入れる必要が出てくるのではないでしょうか。
その場合、かなり売りに傾いたユーロ/ドルは一定の上昇を演じるでしょう。それに連れて、ユーロ/円の上昇も大きく望めるのではないかと考えます。

総じて、今年初めての新規トレードは、ドル/円とユーロ/円には妙味があると考え始めました。
ポンド/円も良いでしょう。少し中期目線のトレードですが、ドル/円クロス円の買いトレードをどこかで開始しようと考え始めております。
本日は長くなりましたが、今年も当コラムをよろしくお願い申し上げます。


【ひろぴー氏出演動画】

www.gaitame.com

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【インタビュー】

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「初心者から上級者まで相場観が一致したときが一番危険」(前編)

<もくじ>
・幼稚園児 投資に目覚める
・どこか引っかかる感じを大切に
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「低勝率型こそ1憶円への近道」(中編)
<もくじ>
・勝率は低いほうがいい
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「はじめて話す 外為注文情報 活用法」(後編)
<もくじ>
・損切り注文の功罪
・シグナル、逆シグナル
・検証の果てに
・ローソク足は基本どおり見る
・外為注文情報の活用
・レポートの勧め


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ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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