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FX/為替「欧米金融政策イベント通過、日銀への注目度は低い」 外為トゥデイ 2021年12月17日号

外為トゥデイ

目次

▼16日(木)の為替相場
(1):日本貿易収支 予想を超える赤字<
(2):豪雇用統計 良好な結果
(3):独・ユーロ圏PMI 結果はまちまち
(4):英PMI 予想以下の結果
(5):BOE 金利引き上げ
(6):ECB 政策金利据え置き
(7):米政府 中国34機関を輸出禁止対象に

▼16日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報

▼本日の見通し

▼ドル/円の見通し:113円台後半でもみ合い

▼注目の経済指標

▼注目のイベント

16日(木)の為替相場

f:id:gaitamesk:20211217093712p:plain期間:16日(木)午前7時10分~17日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日本貿易収支 予想を超える赤字

日本11月貿易収支(通関ベース)は、原油高などで輸入が過去最大に膨らみ、9548億円の赤字(予想6003億円の赤字)となった。

(2):豪雇用統計 良好な結果

豪11月雇用統計は、失業率が4.6%に低下(予想5.0%、前回5.2%)、新規雇用者数は前月比36.61万人増(予想20.00万人増、前回5.60万人減)と良好な結果であった。労働参加率も66.1%へと急上昇した(予想65.5%、前回64.6%)。なお、豪中銀(RBA)のロウ総裁はこれより前、2022年2月の債券購入プログラム(週40億豪ドル)見直しについて、5月終了を想定して購入をさらに縮小するプラン、2月で完全に停止するプラン、5月時点で2回目の見直しを行うプランをそれぞれ検討した事を明かした。その上で「2022年には利上げの条件は満たされない」との見解を改めて示した。

(3):独・ユーロ圏PMI 結果はまちまち

独12月製造業PMI・速報値は57.9と予想(56.9)を上回った一方、同サービス業PMI・速報値は48.4と予想(51.0)を下回った。その後に発表されたユーロ圏12月製造業PMI・速報値は58.0、同サービス業PMI・速報値は53.3であった(予想57.8、54.3)。

(4):英PMI 予想以下の結果

英12月製造業PMI・速報値は57.6、同サービス業PMI・速報値は53.2(予想57.6、57.0)であった。

(5):BOE 金利引き上げ

英中銀(BOE)は政策金利を15bp(0.15%)引き上げ0.25%にすると発表。資産買い入れプログラムの規模は8950億ポンドに据え置いた。議事録では利上げが8対1の賛成多数で決まった事が明らかになった。また、金融政策委員会(MPC)メンバーは、インフレ率が4月に6%前後でピークに達するとの見通しを示した上で「緩やかな引き締めが必要になる可能性が高い」との見解を示した。英国内で新型コロナ変異株「オミクロン」の感染が拡大しており、一部で行動制限措置が再開されたばかりとあって、BOEが政策金利を0.10%に据え置くとの見方が多かっただけに、利上げの発表を受けてポンドが急伸した。

(6):ECB 政策金利据え置き

欧州中銀(ECB)は主要政策金利を0.00%、預金ファシリティ金利を-0.50%に維持すると発表。パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)については2022年3月に予定通りに終了するとした。従来の資産買い入れプログラム(APP)を4-6月期に月400億ユーロに増額、7-9月期には月300億ユーロとし、10-12月期以降は従来の月200億ユーロに戻す予定。PEPPの終了により、22年4月以降の量的緩和は現在の半分以下に縮小する事になった。おおむね予想通りの決定ではあったが、ユーロは上昇した。ただ、その後ラガルド総裁が会見で「インフレ率は来年のうちに低下するだろう」「ECBが2022年に利上げする可能性は非常に低い」などと述べた事でユーロは上げ幅を縮小した。

(7):米政府 中国34機関を輸出禁止対象に

米政府は、中国の34の機関を輸出禁止対象の「エンティティーリスト」に追加したと発表。このうち、11の機関は生体情報を使った監視技術を用いて少数民族と宗教的少数派を追跡・弾圧していると指摘した。この発表を受けてリスクオフに傾くと円が全面高となった。ドル/円は114円台を割り込んで急落。中銀の金融政策発表を受けて上昇していたポンド/円やユーロ/円も上げ幅を吐き出した。

16日(木)の株・債券・商品市場

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外為注文情報

<外為注文情報はこちら>

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【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

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ドル/円の見通し:113円台後半でもみ合い

昨日のドル/円は114円台を維持できずに反落。米国が、生体情報を使った監視技術を用いて少数民族を追跡・弾圧しているとして中国の複数の機関に対する制裁措置を発表した事をきっかけに113.56円前後まで下落した。米ハイテク株の大幅安や米長期金利の低下もドル/円の重しとなった。前日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、この日は英中銀(BOE)と欧州中銀(ECB)が金融政策を発表。重要イベントを通過した事で、クリスマス・モードへ向かう欧米勢から持ち高調整の動きが出やすかったと見られる。

本日は日銀が金融政策を発表するが、大規模な政策変更はない見込みで、欧米中銀に比べると注目度は低い。円相場が大きく反応する可能性も低いだろう。本日のドル/円相場は113円台後半でもみ合う展開となりそうだ。

注目の経済指標

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注目のイベント

f:id:gaitamesk:20211217081507p:plain※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
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