目次
▼20日(水)の為替相場
(1):日本貿易収支 予想以上の赤字
(2):英CPI インフレ目標を上回る
(3):バイトマン独連銀総裁 年内辞任へ
(4):クオールズFRB理事 テーパリング開始を支持
(5):NY原油先物 7年ぶりの高値
20日(水)の為替相場
期間:20日(水)午前6時10分~21日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日本貿易収支 予想以上の赤字
日本9月貿易収支(通関ベース)は6228億円の赤字となり、赤字額は予想(5300億円)以上だった。部品不足による自動車輸出の減少と、資源価格高騰に伴うエネルギー輸入の増加で赤字が膨らんだ。
(2):英CPI インフレ目標を上回る
英9月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.3%、前年比+3.1%と予想(+0.4%、+3.2%)を小幅に下回った。英中銀(BOE)の早期利上げを見込んで強含んでいたポンドは、CPIを受けて反落した。ただ、CPIの前年比の伸び率は、英中銀(BOE)のインフレ目標を大きく上回っている。
(3):バイトマン独連銀総裁 年内辞任へ
欧州中銀(ECB)の政策メンバー内でタカ派として知られる独連銀のバイトマン総裁が年内で辞任する事が明らかになった。総裁は「10年超というのは連銀にとっても私個人にとっても新たなページをめくるのに適した期間だ」と説明した。
(4):クオールズFRB理事 テーパリング開始を支持
一時低下していた米長期金利が再び上昇すると、114.08円前後まで弱含んでいたドル/円も持ち直した。米20年債入札(240億ドル)で応札倍率が前回から低下するなど不調だった事が長期金利を押し上げた模様。なお、米連邦準備制度理事会(FRB)のクオールズ理事は「11月のテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)開始決定を支持する」と表明。足元の高インフレについては「一過性との見方に賛同する」とした上で「過去数カ月、より広範囲にわたる物価が緩やかに上昇し始めている兆候があり、こうした動向を注視している」と述べた。
(5):NY原油先物 7年ぶりの高値
NY原油先物(WTI)が7年ぶりに1バレル=84ドル台へと上昇する中、円売りが優勢となりドル/円やクロス円が強含んだ。原油高は日本の貿易赤字拡大要因として意識されている。
20日(水)の株・債券・商品市場
外為注文情報
【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:レンジ内で推移
昨日のドル/円はほぼ4年ぶりの高値を付けるも伸び悩んだ。本邦実需のドル買い観測などから、2017年11月以来の高値となる114.70円付近まで上伸したが、その後はオセアニア通貨や欧州通貨に対するドル売りが波及する形で114.08円前後まで反落。ただ、NY市場終盤には米長期金利の上昇などを背景に114.30円台へと持ち直してほぼ横ばいで取引を終えた。日足は概ね寄引同値の十字線となっており、売り買いのバランスが拮抗状態にある事を示している。
本日も、今週の取引レンジ内(113.88円前後から114.70円前後)で推移する事になりそうだ。このレンジを抜けた方向に短期的なトレンドが発生すると見られるが、現時点では上下双方向のリスクも拮抗していると考えられる。
注目の経済指標
注目のイベント
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