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三重苦の日本で起きる悪い円高の可能性残す、夏の円高は

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総括

三重苦の日本で起きる悪い円高の可能性残す、夏の円高は

ドル円=106-111、ユーロ円=127-132、ユーロドル=1.16-1.21

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨11位(11位)、株価13(13位)、三重苦の日本で起きる悪い円高の可能性残す」
 8月はここまで12通貨中3位。6月、7月も3位であった。21年は5月まで殆ど10位以下で低迷したが、夏の円高需給で少し円は強くなっている。ただ20世紀のような円の独歩高はない。テクニカルでは依然、ボリバン上限、下限のファーストタッチでの往復運動を繰り返している。コロナ感染者拡大、株価の低迷、低成長の三重苦がある。インフレ抑制の日本では消費も賃金も伸びていない。世界経済は昨年のコロナの最悪期と比べたら回復しているので日本の輸出は伸びるが、国内消費低迷で日本の輸入は伸び悩むだろう。そうすれば貿易黒字が拡大し円高となる。景気悪化で円高のダブルパンチを受ける。先の話だが、例年のリーズ&ラグズで晩秋には輸入が盛り上がったり、決算期前の欧米のリパトリで円安要因はある。
 景気対策は、自民党総裁選、総選挙、横浜市長選などもあるからか、具体的なものはまだ出てこない。コロナ対策はアジア・オセアニア地域では見劣りする。欧米の感染者は日本を上回る国も多いが、景気対策はとられて株価もしっかりしている。日本は殆どのものが上手く回っていない。 夏の円高需給は少し一服するが、十分な景気対策も取られなければ悪い円高が暫く継続することもあろう。今週発表される7月貿易統計も注目したい。

*米ドル「通貨4(5)位、株価(NYダウ)6位(5)位、インフレピーク論あり。感染者数急増と貿易赤字が懸念」
 先週はFRB当局者でテーパリングへの発言が高まっていたが、経済指標が水を差した。コロナ感染者拡大、財政の崖、拡大する貿易赤字などもドルの頭を押さえるだろう。7月の消費者物価(CPI)は前年同月比5.4%上昇と、コロナ禍が引き起こした供給網の混乱が続く中、13年ぶりの高水準にとどまった。一方、前月比では0.5%上昇と、6月の0.9%上昇から鈍化し、インフレがピークを付けた兆候も見られた。8月の消費者信頼感指数は70.2と、2011年以来、約10年ぶりの低水準となった。中国経済の減速や米国以外でもテーパリングが始まり資源価格が下落していることが米国景気にも影響するだろう。コロナ感染者数は急増し、1日12万人となっている。債務上限復活の議論の前に7月の財政収支が赤字額が3020億ドルとなり、前年同月の約4.8倍に膨らんだことも不安要因だ。また貿易赤字は拡大するばかりだ。
 歴史的にもそうであり、今年もそうであるが、膨大な貿易赤字を抱える国の通貨が強くあり続けることはない。米国政府もドル高は製造業にとって好ましからざるものとしている。これまで通りドルの独歩高はない。

*ユーロ「通貨9位(8)位、株価6位(6位)DAX)、独の輸出堅調でユーロは下げ止まるか」
 8月のユーロ圏ZEW景気期待指数は42.7と7月の61.2から大幅低下、独の6月の独ZEW景気期待指数も40.4と、前月の63.3から低下した。新型コロナウイルスの感染拡大で景気回復が妨げられるのではないかとの懸念が背景。経済のリスク要因が増えていることを示している。秋から新型コロナの感染第4波が始まるリスクや、中国の成長鈍化のリスクなどだ。
 ただ先週末は、テーパリング観測が先行していた米国の7月CPIの伸び悩み、8月ミシガン大学消費者態度指数が大幅悪化したこと、ユーロ圏の貿易黒字が拡大したことでユーロが反発した。6月の貿易収支は181億ユーロの黒字と、黒字幅が前月の75億ユーロから拡大した。輸出が輸入を上回るペースで増加した。輸出は前月比22%増の2099億ユーロ。輸入は前月比17%増の1918億ユーロ。米国の貿易赤字が拡大基調にあることで、長期的には需給からみてユーロがドルより強含むであろう。またECBの金融緩和で欧州株に、量的緩和維持で欧州債に資金が流入していることもユーロ安に歯止めをかけている。

*ポンド「通貨2位(首位)、株価9位(11)位、底堅さはあるが、米のテーパリング、夏の円高でやや頭を押さえられる」 
 ポンドも全体では底堅いが8月に入ってからは米国のテーパリング示唆で対ドルでやや弱含み、先週は円高で対円でやや弱含んでいる。
国内要因はまずまずだ。2Q・GDPは前期比4.8%増で、2四半期ぶりのプラス成長となった。年率換算では約21%増。今春から、新型コロナウイルスの感染抑制策で導入された行動制限の緩和が進み、個人消費の拡大が景気回復に貢献した。7月に行動制限がほぼ撤廃されたことから、今後もプラス成長が見込まれる。昨年の2Q・GDPは前期比20.4%減と過去最大の落ち込みを記録していた。一方、足元ではデルタ株の感染が広がっており、懸念材料となっている。
 ベイリー英中銀総裁は、量的緩和縮小について、政策金利が0.5%に引き上げられた時点で、経済状況を勘案して妥当であれば、資産買入残高を削減する意向に言及した。中銀はこれまで、政策金利を1.5%程度に引き上げるまで残高を削減しない考えを示していたため、今回その水準を引き下げたことで、従来の想定より早期にQE縮小を開始する可能性を示唆した。また中銀は2021年のGDP成長率見通しは7.25%と、前回5月時点と同じだった一方で、2022年は6%、2023年は1.5%と、前回の5.75%、1.25%からともに上方修正した。また、消費者物価指数(CPI)も、2021年4Qに前年同期比4%上昇するとの見通しを示し、前回の2.5%から大幅な上方修正になっている。ただ、急なインフレは一時的なものとし、2022年第4四半期には2.5%、2023年末までには目標の2%程度に戻ると予測している。

*豪ドル「通貨10位(10位)、株価7位(7位)、経済指標悪化、資源価格下落、ロックダウンで弱含み」
 豪中銀(RBA)は、政策金利を過去最低の0.10%に据え置くとともに、予定通り債券買い入れの縮小を進める方針を示したことで豪ドルは一旦上昇するも、その後は弱い。経済指標悪化、資源価格下落、ロックダウン強化などによるものだ。6月の小売売上高の減少に続き、8月の消費者信頼感指数も前月比4.4%低下の104.1と、1年ぶりの低水準を付けた。さらに7月の企業景況感指数は、2カ月連続で大幅に低下した。
新型コロナウイルス感染対策のロックダウンの影響が大きい。豪の感染者数は1日当たり200人程度で日本の100分の1程度だが、感染拡大に対する規制は厳しい。違反したものは罰金を取られる。シドニーでは、感染状況が最も深刻な地区で自宅隔離命令の順守を徹底するため、武器を持たない軍の要員約300人が既に警察の支援に当たっている。
 また世界的なテーパリングの流れや中国景気の減速で資源価格が下落していることも豪ドル売りを誘った。豪産出の鉄鉱石、金、LNGなどの価格が下落している。今週はRBA議事要旨や雇用統計の発表があるが、2Qの賃金指数も注目したい。かねてからRBAは賃金の上昇が2-3%になるまで利上げをしないと表明しているが、今回はどうか。予想は前年比1.9%上昇だ。

*NZドル「通貨7位(7位)、株価最下位(15位)、パンデミック以降で先進国の中で最初の利上げとなるか」
 豪ドルと比べれば強いが全体的に通貨が強いわけでもない。世界的なテーパリングの流れと資源価格の下落で、資源通貨豪ドルに連れ安で鉱産物資源のないNZドルも頭を押さえられている。2Qはインフレが目標の2%を超える3%となったこと、失業率は4.0%となり、前期から0.6ポイント改善したこと、7月の製造業パフォーマンス指数の改善、インフレ期待指数の上昇などがあった。1年後の期待インフレ率は7-9月期に3.02%と、前期の1.87%から急上昇した。力強い景気回復と供給制約が消費者物価を押し上げたことが背景だ。2年後の期待インフレ率は2.27%と、前期の2.05%を上回った。中銀はインフレ目標1-3%に設定しており、市場ではこの目標などを理由に今週の利上げを予想している。利上げ幅予想は0.25%だが、0.5%の声も出ている。利上げに踏み切れば2014年半ば以来で、新型コロナウイルスのパンデミック以降で先進国の中で最初となる。

テクニカル分析

*ドル円「ボリバン上限で6日ぶり陰線で波高し線を出し下落」
日足、ボリバン2σ下限からの反発も上限に達して急落。8月11日の6日ぶり陰線で波高し線が下落のポイント。8月4日-13日の上昇ラインがサポート。8月11日-13日の下降ラインが上値抵抗。雲下。ボリバン下位。5日線、20日線再び下向く。
週足、ボリバン中位。6月28日週-8月9日週の下降ラインが上値抵抗。4月19日週-8月9日週の上昇ラインがサポート。雲の上。5週線下向き。20週線も下向きに。
月足、一目の雲に入りきれない6か月。21年5月-7月の上昇ラインを下抜く。ボリバン2σ上限からは下落。ボリバン上位。5か月移動平均線は下向き。
年足、2020年まで5年連続年足陰線だが、今年はここまで陽線維持。15年-20年の下降ラインを上抜く。16-20年の上昇ラインがサポート。

*ユーロドル「ボリバン2σ下限から反発。5日線上向く」
日足、ボリバン2σ下限から反発。8月4日-13日の下降ラインが上値抵抗。8月11日-13日の上昇ラインがサポート。 ボリバン中位。5日線上向く。
週足、ボリバン下位、雲中。8月2日週-9日週の下降ラインが上値抵抗だが8月9日週の下ヒゲで上抜くか。3月29日週-8月9週の上昇ラインがサポート。
月足、4月-6月の上昇ラインを下抜ける。6月-7月の下降ラインでサポート。1月-6月の下降ラインが上値抵抗。4月-7月の上昇ラインを一時下抜くも上抜き返す。雲の上維持。ボリバン上位。
年足、18年-19年の下降ラインを上抜く。17年‐20年の上昇ラインがサポート。14年‐20年の下降ラインも上抜いたが下抜き返す。

*ユーロ円「ボリバン下位で推移」
日足、ボリバン下位で推移。8月4日-13日の上昇ラインがサポート。8月11日-13日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。20日線下向き。雲の下。
週足、ボリバン2σ下限から反発も7月19日週-26日週の上昇ラインを下抜く。7月19日週-8月9日週の上昇ラインがサポート。8月2日週-8月9日週の下降ラインが上値抵抗。雲の上。ボリバン下位。
月足、8か月連続陽線とならず2か月連続陰線。今月も陰線スタート。134.10あたりでダブルトップ。20年11月-21年7月の上昇ラインがサポート。21年6月-7月の下降ラインが上値抵抗。雲の上。
年足、18年-19年の下降ラインを上抜く。16年-20年の上昇ラインがサポート。15年-18年の下降ラインも上抜く。

 

情報提供元:FX湘南投資グループ
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