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FOMC、米GDP、財政の崖

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総括

FOMC、米GDP、財政の崖

ドル円=108-113、ユーロ円=127-132 、ユーロドル=1.16-1.21

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨11位(11位)、株価13(13位)、貿易黒字増加、今年弱い円も6月3位、7月もここまで3位。今後のポイントは補正予算」
 円相場は6月は12通貨中3位、7月もここまで3位だ。6月は2位にドル、7月は4位にドルが位置しており、ドル円での円高は感じられない。ただ日経平均は7月は円高を反映して先週末で4.32%安(マザーズは5.75%安、TOPIXは2.01%安)と世界の株式市場で最も弱い。円高株安は生きている。
 2021年上半期(1-6月)の貿易統計は9850億円の黒字だった。貿易黒字は半期ベースで2期連続。新型コロナウイルスのワクチン接種進展を背景に経済活動を再開させている米国向けの自動車輸出がけん引した。 輸出額は前年同期比23.2%増の39兆8573億円。主力の自動車や中国向け半導体製造装置の伸びが目立った。一方、輸入額は12.2%増の38兆8723億円で、中国からの携帯電話機が大きく増加した。 地域別で見ると、対米国が2兆8118億円の黒字。対中国は1兆1111億円の赤字。対EUも7196億円の赤字だった。去年の1-6月は2.2兆円赤字であったので、1-6月で約3兆円の円買いが増えている。その影響は出てくるだろう。大きく円安に反転するとしたら、オリンピック終了後、総選挙へ向けての大規模補正予算の話が出てくるときだろう。

*米ドル「通貨4(5)位、株価(NYダウ)3(4)位、FOMC、GDP、財政の崖、米株価上昇がドル上げのムード醸成」
 6月のFOMCテーパリング示唆で、意外にも長期金利が低下し、株価が上昇している。普通ならテーパリングタントラムで金利上昇、株価下落を予想するところだ。少々の利上げなら米国経済は耐えることが出来るので株価が上昇、FRB議長、財務長官、大統領までがインフレ高騰は一時的としたことで機関投資家の債券買いが入り金利が低下したのだろう。ドルは株高のムードや、欧州の金融緩和継続でやや上昇したが、円やスイスフランほど強くならなかった。双子の赤字がそうさせないのだろう。夏は財政の赤字がより焦点となる。イエレン財務長官は、8月からの連邦政府の債務上限の復活を控え、万一、米国がデフォルトに陥れば「米国経済と米国人の生活に取り返しのつかない損害を与える」との声明を公表した。議会上下院に対し、債務上限の引き上げや適用停止の延長などの対応を早急に講じるよう要請した。 
10年前の夏に債務上限問題への対応の遅れから米国の信用格付けが引き下げられた事例を挙げて「義務を果たせなくなる恐れがあるだけでも有害な影響をおよぼす」と力説した。
 さて今週はFOMC、2Q・GDPの発表がある。テーパリングに関して、声明文で言及されるか否かに注目が集まっている。2Q・GDPは前期比年率で8.5%増の予想だ。
 CRBなどからは物価は依然上昇傾向にあると言える。7月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は59.7と、2カ月連続で緩やかに拡大した。一方、新規失業保険申請件数は前週比5万1000件増の41万9000件と、予想外に増加し、5月半ば以来約2カ月ぶりの高水準となった。米国で新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染が拡大する中、労働市場が依然危機を脱していない可能性を示唆した。共和党の知事が率いる少なくとも20の州が、週300ドルの支払いを含む連邦政府の失業対策を打ち切ったことも不安要因だ。

*ユーロ「通貨8(8)位、株価4位(5位)DAX)、緩和的フォワードガイダンスとなった。指標好調。今週はGDPとCPI」
 緩和的なフォワードガイダンスに従って下落した。ECBは政策の目標とする物価の上昇率をこれまでの「2%近く」から「2%」にあらためたうえで、物価の上昇率が一時的に2%を上回ってもこれを容認することを明確にした。そのうえで、今のマイナス金利政策や国債の買い入れなどの大規模な量的緩和についてすべて現状のまま維持することを決定した経済再開の動きに合わせて物価に上昇の動きが見られる一方で、感染の再拡大が再び影を落とし始めている。ただECBの決定は全会一致ではなかった。独連邦銀行のワイトマン総裁とベルギー中銀のウンシュ総裁が反対した。2人はガイダンスの表現が緩和政策に対する行き過ぎた長期コミットメントと受け止められかねないと懸念した。新しいガイダンスは、インフレ率が1年-1年半以内に2%の目標に達するという見通しが立つまでは利上げを検討しないことを意味する。ECBの予測期間は2-3、現在は2023年末までの予測が示されている。ECBが2%を目標としているインフレ率予想は、今年が1.9%、2022年は1.5%。26年の長期インフレ予測は1.7%から1.8%に引き上げられた。
 先週の経済指標ではユーロ圏の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は60.6で、6月の59.5から上昇し2000年7月以来の高水準となった。今週は2Q・GDPと消費者物価の発表がある。

*ポンド「通貨2位(3位)、株価10位(10)位、感染拡大の不安あるも、ボリバン3σ下限からは反発中」
 先週初めは、1日当たりのコロナ新規感染者が約5万人迫っているにも拘わらず対策の規制がほぼ全面的に解除されたことを不安視して売られたが、テクニカルで対円、対ドルでボリバン3σ下限に達してから反発した。週足では対円、対ドルで下ヒゲが長い。ブロードベント英中銀副総裁は、現在みられる消費者物価の大幅な上昇は、長期的なインフレ高進を意味するわけでないと指摘した。物価見通しの点では労働市場のシグナルのほうが参考になるとの見方を示した。ブロードベント氏は、過去にインフレ圧力がどのように緩和したかや、英雇用市場は普通、物価面のショックを増幅させないことを挙げ「今後数カ月は物価上昇がさらに進むとわれわれは認識しているが、現行の消費財の値上がりは個人的には1年半-2年にわたるインフレ高進を意味するとは思わない」と述べた。
 6月の小売売上は改善した。前月比0.5%増加した。5月は減少していたが、サッカー欧州選手権の試合を家で観戦する人が増えて食品や飲料の販売が伸び、プラスに転じた。新型コロナウイルスのパンデミック前の2020年2月と比べて9.5%増加した。前年同月比では9.7%増加した。一方、7月総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は57.7で、6月の62.2から低下し3月以来の低水準となった。新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、政府の規則によって大量の労働者が自主隔離となり、経済活動に支障が出ている。

*豪ドル「通貨10位(10位)、株価9位(9位)、テーパリング解消論もあり弱含み続く。消費者物価に注目だが一時的な上昇と見られるかどうか」
 7月のRBA議事要旨では、経済状況の想定以上の改善が債券買い入れ縮小の決定につながった。ただ、新型コロナウイルス感染者増加を受けたその後の封鎖拡大で再考を促される可能性がある。
CBAは状況悪化を受けて、中銀が債券買い入れ縮小を撤回し、週50億豪ドルのペースを維持する可能性があると指摘している。また議事要旨によると、中銀は賃金とインフレ率の見通しについては以前から慎重な立場を示し、 雇用と消費のような強さは見られないと指摘。「賃金の伸びが理事会開催時に比べて著しく加速するには、労働市場が十分に引き締まる必要がある」とした。「中銀の中心的経済シナリオでは、この条件が満たされるのは2024年以降になる」とした。まだ不安要素が多く、豪ドルの売りに繋がった。中国との貿易摩擦も改善しないというか中国に相手にされていない感もある。
 今週は2Qの消費者物価や生産者物価の発表がありいずれも前年比で3%を超える予想だが、前年比のコロナ禍で経済活動が落ち込んでいた時の比較なので一時的とされるだろう。

*NZドル「通貨7位(7位)、株価15位(15位)、8月利上げ観測高まる」
 全体では豪ドルと同じく弱含み推移となっている。ただ2Qの消費者物価が予想以上に上昇し、約10年ぶりの大幅な伸びを記録したこともあり利上げ8月説も出てきて、テーパリング解消論も出てきた豪ドルよりは強い。ただ株価は利上げ観測を嫌気して弱い。NZ経済は過熱気味で物価上昇につながっている。旺盛な需要で企業は値上げできる状況にあり、労働力不足で賃金も上昇する可能性がある。市場に織り込まれた8月の利上げ確率は90%と、これまでの70%から上昇し、今年中に2回の利上げがあるとの見方も強まった。
 今週は5月貿易収支、6月企業信頼感指数の発表がある。尚、アーダーン首相は7月23日、豪との間で隔離措置なしに相互の往来を認める「トラベルバブル」について、同日夜から少なくとも8週間停止すると発表した。豪が感染力の強い新型コロナウイルス変異株「デルタ」の封じ込めに追われているからだ。

テクニカル分析

*ドル円「ボリバン3σ下限から反発、中位越える」
日足、7月14日-22日の下降ラインを上抜く。ボリバン3σ下限から反発、中位越える。7月21日-23日の上昇ラインがサポート。7月14日-23日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き、20日線下向き。
週足、ボリバン2σ上限から連続陰線も先週は陽線。6月28日週-7月5日週の下降ラインを上抜く。6月28週-7月19日週の下降ラインが上値抵抗。4月19日週-7月19日週の上昇ラインがサポート。雲の上。ボリバン上位。
月足、一目の雲から一旦落ちるもまた戻る。21年4月-5月の上昇ラインがサポート。2か月連続で109.30以下で下ヒゲが効いて上昇。ただボリバン2σ上限から下落中。
年足、2020年まで5年連続年足陰線だが、今年はここまで陽線維持。15年-20年の下降ラインを上抜く。16-20年の上昇ラインがサポート。

*ユーロドル「ボリバン下位での推移続く」
日足、ボリバン下位で推移。7月21日-23日の上昇ラインがサポート。7月22日-23日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
週足、ボリバン下位、雲中へ下落。7月12日週-19日週の下降ラインが上値抵抗。3月29日週-7月19日週の上昇ラインがサポート。
月足、4月-5月の上昇ラインを下抜ける。1月-5月の下降ラインが上値抵抗。20年11月-21年4月の上昇ラインがサポート。雲の上維持。
年足、18年-19年の下降ラインを上抜く。17年‐20年の上昇ラインがサポート。14年‐20年の下降ラインも上抜いたが下抜き返す。

*ユーロ円「ボリバン2σ下限から反発」
日足、ボリバン2σから反発。7月21日-23日の上昇ラインがサポート。7月22日-23日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。雲の下。ボリバン下位。
週足、ボリバン2σ上限から反落し下限へ。7月12日週-19日週の下降ラインが上値抵抗。先週は下ヒゲ長し。1月18日週-7月19日週の上昇ラインがサポート。雲の上。ボリバン下位。
月足、8か月連続陽線とならず。134.10あたりでダブルトップ。21年2月-6月、20年6月-11月の上昇ラインを下抜く。21年6月-7月の下降ラインが上値抵抗。雲の上。
年足、18年-19年の下降ラインを上抜く。16年-20年の上昇ラインがサポート。15年-18年の下降ラインも上抜く。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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