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ドル・円は伸び悩みか、米経済指標受け株高がドルを下押し

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は伸び悩みか、米経済指標受け株高がドルを下押し」

1日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。ユーロなど他の主要通貨は買いづらく、ドル選好地合いが続く見通し。ただ、米経済指標が堅調内容となれば株高に振れ、リスクオンのムードによりドルは売りが見込まれる。

前日の取引では月末・半期末のフローがポンドに流入し、ドルや円に対して大きく値を切り上げた。一方、ラガルド欧州中銀(ECB)総裁は講演で、長期的インフレ期待の安定は弱まったとの可能性を指摘し、現在2%弱としているインフレ目標を一時的に上回っても容認する柔軟姿勢を示唆。それによる緩和的政策の維持への思惑から、ユーロは下押しされる場面もあった。本日アジア市場は中国市場の休場や東証のシステム障害による取引停止で様子見ムードが広がるなか、今晩の欧米株高観測でリスク選好の円売りが続いている。

この後の海外市場では、欧米経済指標が材料視される。ECBの長期的な緩和政策が意識されるなか、ユーロ圏の失業率が想定通り悪化すればユーロ売りに振れやすい。前日のポンド買いの後退もドルを押し上げる要因。その後の米経済指標は新規失業保険申請件数やコアPCE価格指数は、前回から改善の見通し。注目のISM製造業景況指数も堅調な内容が見込まれ、早期回復期待のドル買いが入りやすい。ただ、株高に振れればドルはリスクオンの売りが下押しするほか、明日の雇用統計を見極めたいとのムードが一段の買いを抑制しそうだ。


通貨別分析

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