最近のFX市場の主役はすっかりイギリスになっています。イギリスの大手新聞などが、イギリスは今年末に迫っているEUとの貿易協定などの合意について、期限までにまとまらないとのイギリス政府関係者の見方を報じてから今の流れは始まりました。
イギリスのEU離脱問題は、これまでも何度も市場を動揺させてきましたが、そのたびに結論が先送り、騒ぎが収まるということを繰り返してきました。しかし、所詮先送りですので、またこうして騒ぎが再燃してしまうということです。私も。また、こういう混乱はいつか起きるということは再三オンラインセミナーなどで話してきました。
さて、今回も、FX市場では、ポンドが急落しました。ポンド/ドル、ポンド/円、そして、ユーロ/ポンドなど、FX市場での主要な通貨ペアで、ポンドは激しく下落しました。
そういう中で、例えば、ユーロ/ドル、ユーロ/円、豪ドル/円などは、当初底堅く、しっかりした動きをしていました。
しかし、このEU離脱問題で、若干リスクオフのムードが市場で高まったこと、それと、ユーロ/ドルはそれまでかなりロングポジションがたまりすぎていたことなどから、今後はユーロ/円を中心にクロス円が崩れました。
ここからですが、一応、今回の混乱は収束に向かうとみています。ドル/円ですが、クロス円の下落の影響で104円台に突入していますが、ここを抜けて103円台に突入するというイメージは持っていません。どこかで買ってみても面白いのではないかと思いますし、クロス円の買いも面白いのではないでしょうか。
マット今井の直近のオンラインセミナー録画内容はコチラ。
↓↓↓↓
今井雅人 氏
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。