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ドル・円は底堅い値動きか、米ハト派観測後退や経済指標の改善で

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は底堅い値動きか、米ハト派観測後退や経済指標の改善で」

20日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を受け、一段のハト派観測は後退する見通し。また、米国の経済指標で改善が示されれば、先行きを懸念したドル売りは縮小しそうだ。

前日公表されたFOMC議事要旨(7月28-29日開催分)には、積極的な刺激策を予想より長期にわたって実施する可能性が示された半面、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作)に否定的な見解が盛り込まれた。市場が想定していたほどハト派のトーンが強くなく、ドル買い優勢の展開に。本日アジア市場ではその流れを受け継ぎドル買い基調に振れ、ドル・円は一時106円20銭付近に浮上。その後ドル買いは一巡したほか、日経平均株価の23000円割れで日本株安を嫌気した円買いも観測されたが、106円付近を維持した。

この後の海外市場でドル・円は下げづらい見通し。ドル買いはいったん収束したものの、連邦準備制度理事会(FRB)の一段のハト派姿勢を見込んだドル売りは抑制される見通し。また、今晩発表のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は前回から小幅鈍化が予想されるが、新規失業保険申請件数は前回から減少し雇用の改善が見込まれており、強気相場の株式市場を支援しよう。一方、前週末に突然延期された米中通商協議に関し第1段階の合意を確認する実務者レベルの会合が設定され、米中対立激化を懸念した円買いも縮小しそうだ。


通貨別分析

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