週間テクニカル分析レポート 2020/06/29～07/03 新型コロナ第2波懸念と各国の金融財政政策により円高になりやすい相場を予想

▼USD/JPY　13週移動平均線の上抜けをチャレンジするも上値の重い展開を予想。予想レンジは105.810～108.640
▼AUD/JPY　長期下降トレンドラインのブレイクを目指すも横ばいか下落を予想。予想レンジは70.150～77.000
▼GBP/JPY　13週移動平均線に上値を抑えられて推移か。横ばいか下落を予想。予想レンジは127.340～137.200
▼ZAR/JPY　新型コロナ第2波懸念によるリスクオフ相場継続か。下落を予想。予想レンジは5.490～6.900
▼TRY/JPY　新型コロナ第2波リスクおよび先行き不透明なトルコ経済もあり、トルコリラ/円は横ばいか下落を予想。予想レンジは14.390～16.840
▼MXN/JPY　政策金利が引き下げられたメキシコペソ。今週も続落を予想。予想レンジは4.060～5.250

USD/JPY

USD/JPY 週足分析：13週移動平均線の上抜けをチャレンジするも上値の重い展開を予想。予想レンジは105.810～108.640

・トランプ政権が発足してから長期的に下落基調
・2016年12月の高値から引ける下降トレンドラインがレジスタンスライン
・先週の米ドル/円は新型コロナ第2波リスクへの警戒感の高まりから、週初は下落するもその後上昇
・移動平均線の形状は下落基調であり、13週移動平均線に上値を抑えられる展開か
・予想レンジ（終値±週足のσ(26)）は105.81～108.64

USD/JPY 日足分析：短期移動平均線が中期移動平均線をデッドクロス

・先週の米ドル/円は短期移動平均線が中期移動平均線をデッドクロス
・今週は短期移動平均線に上値を抑えられて横ばいか下落を予想。ただし指標発表の結果がポジティブサプライズとなり、急上昇する可能性もあり

USD/JPYサマリー

・13週移動平均線の上抜けをチャレンジするも上値の重い展開を予想。予想レンジは105.810～108.640

AUD/JPY

AUD/JPY 週足分析：長期下降トレンドラインのブレイクを目指すも横ばいか下落を予想。予想レンジは70.150～77.000

・先週の豪ドル/円は上昇するも2018年末の高値から引けるトレンドラインに上値を抑えられる展開
・今週も下降トレンドラインの上抜けを目指しつつも横ばいか下落を予想
・予想レンジ（終値±週足のσ(26)）は70.15～77.00

AUD/JPY 日足分析：短期移動平均線をデッドクロスし、続落を予想

・先週の豪ドル/円はパンデミックリスクが顕在化したときの水準で上値を抑えられて推移
・最終的には短期移動平均線をデッドクロスしており売りサイン点灯

AUD/JPYサマリー

・長期下降トレンドラインのブレイクを目指すも横ばいか下落を予想。予想レンジは70.150～77.000

GBP/JPY

GBP/JPY 週足分析：13週移動平均線に上値を抑えられて推移か。横ばいか下落を予想。予想レンジは127.340～137.200

・先週のポンド/円はいったん短期移動平均線を上抜けるも、その後デッドクロス
・今週は横ばいか下落を予想
・予想レンジ（終値±週足のσ(26)）は127.34～137.20

GBP/JPY 日足分析：中期移動平均線をデッドクロス。売りサイン点灯

・先週のポンド/円は中期移動平均線をデッドクロス
・ボリンジャーバンドに対する過去の値動きより−2σラインまで下落余地あり

GBP/JPYサマリー

・13週移動平均線に上値を抑えられて推移か。横ばいか下落を予想。予想レンジは127.340～137.200

ZAR/JPY

ZAR/JPY 週足分析：新型コロナ第2波懸念によるリスクオフ相場継続か。下落を予想。予想レンジは5.490～6.900

・先週の南アランド/円は陽線引けとなるも高値は切り下げており、売り方が強い情勢
・13週移動平均線まで下落余地あり
・予想レンジ（終値±週足のσ(26)）は5.49～6.90

ZAR/JPY 日足分析：短期移動平均線に上値を抑えられて推移か。横ばいか下落を予想

・先週の南アランド/円は短期移動平均線の上抜けを目指すも横ばい
・今週も下落か横ばいを予想

ZAR/JPYサマリー

・新型コロナ第2波懸念によるリスクオフ相場継続か。下落を予想。予想レンジは5.490～6.900

TRY/JPY

TRY/JPY 週足分析：新型コロナ第2波リスクおよび先行き不透明なトルコ経済もあり、トルコリラ/円は横ばいか下落を予想。予想レンジは14.390～16.840

・先週は市場の予測に反して、金利据え置きが発表されたが、トルコリラ/円はそこまで反応せず
・金利据え置きとなってもトルコリラ/円は上昇しないほど売り方が強い情勢か
・予想レンジ（終値±週足のσ(26)）は14.39～16.84

TRY/JPY 日足分析：−2σラインまでの下落を予想

・市場の予測に反した金利据え置きが発表されたが、トルコリラ/円の反応は薄い
・ボリンジャーバンドに対する過去の値動きより−2σラインまでの下落を予想

TRY/JPYサマリー

・新型コロナ第2波リスクおよび先行き不透明なトルコ経済もあり、トルコリラ/円は横ばいか下落を予想。予想レンジは14.390～16.840

MXN/JPY

MXN/JPY 週足分析：政策金利が引き下げられたメキシコペソ。今週も続落を予想。予想レンジは4.060～5.250

・先週のメキシコペソ/円は政策金利の引き下げもあり大きく下落
・今週は短期移動平均線のデッドクロスを試す展開か
・予想レンジ（終値±週足のσ(26)）は4.06～5.25

MXN/JPY 日足分析：中期移動平均線のデッドクロスを試す展開か。下落もしくは横ばいを予想

・先週のメキシコペソ/円は政策金利の引き下げもあり大きく下落
・今週は中期移動平均線のデッドクロスを試す展開か

MXN/JPYサマリー

・政策金利が引き下げられたメキシコペソ。今週も続落を予想。予想レンジは4.060～5.250

岩田仙吉（いわたせんきち）氏
株式会社タートルズ代表/テクニカルアナリスト
2004年、東京工業大学から一橋大学へ編入学。専門は数理経済学。卒業後、FX会社のシステムトレードプロジェクトのリーダーになり、プラットフォーム開発および自動売買プログラムの開発に従事。その後、金融系ベンチャーの立ち上げに参画。より多くの人に金融のことを知ってほしいと思い金融教育コンテンツの制作に集中するために会社を創業。現在は、ハイリスク・ハイリターンの投資手法ではなく、初心者でも長く続けられるリスクを抑えた投資手法を研究中。