東京市場オープニングコメント
「ドル・円は主に106円台後半で推移か、米中対立への懸念でドル買い抑制も」
4日のドル・円は、東京市場では106円94銭から106円67銭まで下落。欧米市場でドルは107円07銭まで買われた後、106円64銭まで反落し、106円72銭で取引終了。
本日5日のドル・円は、主に106円台後半で推移か。米中対立を巡る懸念は消えていないことから、リスク選好的なドル買いは抑制される可能性がある。
米財務省は4日、今年4-6月期に約3兆ドル(2兆9990億ドル)の借り入れを行うと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大への対応によるもので、四半期ベースでは過去最大の借り入れとなる。さらに、財務省は7-9月期に6770億ドルの借り入れを計画している。市場関係者の間からは、「4-6月期の米国経済は前例のない落ち込みを記録すると予想されており、この時期の借り入れ金額が最大になることは想定内」との声が聞かれている。2020年の国債発行額が大幅に増加しても、米連邦準備制度理事会(FRB)による国債買い入れは上限がないため、債券利回りの上昇は抑制されるとみられる。ただし、企業収益の動向次第では、2021年以降も大規模な債券発行を継続する必要が生じる可能性があるため、2020年後半における米国の経済情勢は、中長期的な米国の債務状況に大きな影響を与える可能性がある。
《午前8時現在》ドル・円: 106.00円-107.20円 106円近辺でドル買い興味
ユーロ・円: 115.80円-117.00円 115円台後半でユーロ買い興味
豪ドル・円: 68.00円-69.00円 68円近辺で豪ドル買い興味
通貨別分析
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