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ドル・円は上げ渋りか、円売り主導も米国企業の業績悪化に警戒感

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は上げ渋りか、円売り主導も米国企業の業績悪化に警戒感」

14日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。中国経済の早期回復期待を背景にリスク選好の円売りが主導する見通し。ただ、目先本格化する米企業決算で大幅な業績悪化が警戒され、先行きを懸念したドル売りがドル・円を下押ししそうだ。

本日のアジア市場は、トランプ米大統領の発言を好感したリスク選好の円売りが主要通貨を押し上げた。新型コロナウイルスの米国内での感染状況は一進一退だが、同大統領は経済活動の再開に向けた新たな指針を近く明らかにする方針。また、午前中に発表された中国の貿易統計も、円売りの支援材料となった。輸出入はいずれも前年比でマイナスとなったものの、予想ほど悪化せず中国経済の早期回復期待が広がった。それを受け主要通貨はドルと円に対して強含んだ。ただ、ドル・円はドル売りに押され、上値の重い値動きとなった。

この後の海外市場でも、ウイルス感染状況と株価、原油価格を手がかりに円売り主導の展開となりそうだ。また、需給ひっ迫懸念の後退で、ドルも引き続き売られやすい地合いとなろう。一方、市場では、JPモルガン・チェースなど主要企業の決算発表が注目される。新型ウイルスの影響で大幅な業績悪化が予想され、足元で持ち直しつつある株価が再び下落基調に振れれば、米国経済の回復を見込んだドル買いは後退しよう。なお、国際通貨基金(IMF)の世界経済見通しはマイナスへの下方修正が見込まれ、円売りを弱める可能性もあろう。

通貨別分析

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