今朝ほど、イランからイラク国内の米軍基地に向けてミサイルが発射されました。米軍安否のほどはまだ分かっていないようですが、報道によっては、基地を少し外して着弾させた、などの情報も入ってきております。
さらに、昼ごろ、イランから飛び立ったウクライナ行きの旅客機が墜落したようで、180名が今のところ安否は不明となっているようです。
ウクライナの旅客機となると、プーチン大統領の影が少し脳裏に浮かびます。
このタイミングでロシアが仕掛けたとは思いませんが、これらを連想させるものは、やはり戦争です。
今回は明らかに米国側から仕掛けたものであり、挑発行為にしては、イランの軍のTOPを暗殺するなど、やりすぎ感はあります。
中国を牽制するために、米国はその気になれば、やってしまうのだぞっといった感じでしょうか?
この問題があっさり解決するとは思いません。
まだまだ今朝のことですので、これから蒸し返しや今晩でまだ色々な報道があるのではないでしょうか。
米株は健全すぎる!しかし、バフェット指数は150%を超えている。
出所:https://www.gurufocus.com/stock-market-valuations.php
今回はチャート分析の前に少しご紹介したいものがあります。
こちら、バフェット指数といって、米国の株式とGDPを割ったものをインデックス化しているものになります。
ウォーレンバフェットは、このインデックスを参考に100%で等価、120%以上で買われ過ぎ、150%にもなると、歴史的高値水準と判断して株式投資をする判断材料の一つとしているそうです。
これが本日現在、152%にまで上昇しており、2000年のITバブル絶頂期の水準にまで到達してしまったことがお分かり頂けると思います。
すでにバークシャーハサウェイはキャッシュポジションを増やしており、リセッションに備えた投資判断をしているようです。
つまり、間も無く米株は天井を明確にうつ!?といったようなシグナルが点灯中というわけです。
過去に戦争が起こった際は、米株が上がりますが、このバフェット指数からみるバブル絶頂期となると、株式市場も上がるのかどうか、定かではありません。
もしかしたら、今回の事件で最後の上昇相場が到来し、オーバーシュートして、急落するようなことがあるのか?個人的には非常に気になっている資料の一つになります。
これらを参考に、為替相場を分析していきたいと思います。
ドル円は今一度、上昇してから、急落相場になるのか?
ドル円日足チャートです。
上昇チャネルレンジを明確に割り込んできまして、下落トレンド開始の形状をしておりますが、歴史的な低ボラテリティは変わりなく、見た目以上にそこまで値動きがありません。今朝の下落もすでに戻してきておりまして、もしかしたら、意味もなく大きく反発をするのかもしれません。 ただし、RCIは3本とも下方向を向いており、下落を示唆しております。
今回はファンダメンタルに大きく左右される相場ですが、戦時の際にはやはり円買いですし、ここ最近はリスクオフ相場では全くの円買い反応がなかったことから、上がり出すとまた投資家はリスクオンと判断して買い戦略を仕掛けてくるのではないでしょうか。
これらを加味すると、突発的な上昇は、思い切って逆張りで売ってみる戦略がありではないでしょうか。
つまり、直近のストップロスをハンティングされた後に売りを狙うというわけです。このシナリオをイメージしながらのトレードを模索してみます。
ドル円4時間足です。
直近の高値にレジスタンスラインが引けます。108.60円と108.90円になります。
ここはあえてブレイクされる前提でトレードをしていき、上髭を確認したら、売りで入っていくと全戻しなんてこともあり得るのではないでしょうか。
現在は非常に市場が薄く、ヘッドラインに多く振り回される展開です。
テクニカルよりは、ポジションの傾きとストップの位置をイメージしながら、思い切ったら逆張りトレードが有効だと思われます。
米株がいずれかは崩される展開を期待して、個人的にはやはり円買いをイメージしたいです。
【先週のコラム】
https://www.gaitame.com/media/entry/2019/12/18/155127
【インタビュー】
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。