メキシコペソ/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・中東地政学リスク
・中東不安で原油高
☆リスク回避の円買いと原油高のペソ買いで乱高下
足元のメキシコペソ/円は中東情勢によって乱高下
1月3日、米軍の空爆によってイランの国民的英雄であるソレイマニ司令官が死亡すると、イラン側は報復を表明。
中東の地政学リスクが高まる中、メキシコペソ安・円高が進行しました。
しかし、中東情勢の緊迫化を受けて原油価格が急騰したため、産油国通貨であるメキシコペソに買いが入り、週明け6日はペソ/円も大きく反発。
7日には一時5.767円前後まで上昇する場面もありました。
ところが、8日にはイランが宣言どおりに米軍のイラク駐留施設を攻撃した事を受けて市場心理が悪化する中、5.667円前後に急落するなど中東情勢を睨んで乱高下しました。
目先のメキシコペソ/円の注目ポイントは引き続き中東情勢
中東情勢緊迫化による市場心理の悪化は新興国通貨の重しとなりますが、メキシコペソについては原油高のおかげで他の新興国通貨に比べると底堅いと言えます。
そうした中、イランによる米施設攻撃を受けて、今度は米側がどう動くのかが気になるところです。
お互いの報復合戦となるのか、衝突が比較的短期で収束するのかが焦点でしょう。
楽観はできませんが、短期で収束に向かうようならペソ/円は昨年末に付けた5.816円前後の奪回もあり得そうです。
その他の注目点としては、9日に発表されるメキシコ12月消費者物価指数や10日のメキシコ鉱工業生産などが挙げられます。
来週までのメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
5.625~5.825円
基調
不安定
来週までの注目ポイント
☆中東情勢
・1/9 メキシコ12月消費者物価指数
・1/10 メキシコ11月鉱工業生産
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