東京市場オープニングコメント
「ドル・円は108円台後半で推移か、リスク選好的な円売り抑制も」
13日のドル・円相場は、東京市場では108円87銭から109円11銭まで反発。欧米市場でドルは109円15銭から108円66銭まで反落し、108円80銭で取引を終えた。
本日14日のドル・円は主に108円台後半で推移する見込み。米中通商協議の早期進展への懐疑的な見方は消えていないため、リスク選好的な円売りは引き続き抑制される可能性がある。
13日のニューヨーク市場では、米中通商協議の先行きは不透明であり、協議のすみやかな進展に対する懐疑的な見方が浮上したことから、米長期金利は低下し、リスク回避的な円買いが観測された。一部報道で「状況が悪化すれば、中国は米国の農産品購入を停止できる」との中国高官の発言が伝えられた。トランプ米大統領は12日に行った講演で、「米中の第1段階の通商合意が間近である」と指摘したが、「中国が米国と妥結しない場合、中国製品に対する関税を大幅に引き上げる」との見解を表明しており、市場関係者の間からは「輸入関税の早期撤廃の可能性は大幅に低下した」との声が聞かれている。市場関係者の間では「年内における米中通商協議で大きな進展がなかった場合、来年1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で追加利下げが決定されることもあり得る」との見方も浮上しており、早期追加利下げを警戒してドルの上値は重くなる可能性がある。
《午前8時現在》ドル・円: 108.30円-109.30円 108円台前半でドル買い興味
ユーロ・円: 119.30円-120.30円 119円台前半でユーロ買い興味
豪ドル・円: 74.00円-75.00円 74円近辺で豪ドル買い興味
通貨別分析
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