東京市場オープニングコメント
「ドル・円は主に108円台後半で推移か、米中関係の不安定化を警戒してドルは上げ渋る可能性も」
16日のドル・円相場は、東京市場では108円87銭から108円59銭まで下落。欧米市場でドルは108円57銭から108円85銭まで反発し、108円76銭で取引を終えた。
本日17日のドル・円は主に108円台後半で推移する見通し。米中関係の不安定化を意識して、リスク選好的なドル買いはやや抑制される可能性がある。
報道によると、ムニューシン米財務長官は16日、米中通商交渉の第一段階の合意について、「トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が署名を目指す来月までに、両国の交渉団はまだやるべきことがある」との見方を示した。ムニューシン財務長官は、記者団に対し、「さらなる協議を北京で行うよう中国から要請は受けていないが、私自身とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は、必要ならば中国を訪問する用意がある」との見方を伝えた。トランプ政権が12月15日に発動を予定している1560億ドルの中国製品に対する追加輸入関税への対応はまだ決まっていないもようだ。市場関係者の間では通商問題などを巡る米中協議でさらなる進展が期待されているが、ある市場関係者は「一部事項について米中双方がすみやかに合意に至るかどうか定かではない」、「事態の進展を慎重に見極める必要がある」と指摘している。
《午前8時現在》ドル・円: 108.00円-109.00円 108円近辺でドル買い興味
ユーロ・円: 120.00円-121.00円 120円近辺でユーロ買い興味
豪ドル・円: 73.00円-74.00円 73円近辺で豪ドル買い興味
通貨別分析
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