東京市場オープニングコメント
「ドル・円は107円を挟んだ水準で推移か、米中対立の段階的な解消への期待でドル下げ渋りも」
6日のドル・円相場は、東京市場では106円89銭から107円10銭まで反発。欧米市場でドルは107円08銭から106円62銭まで反落したが、106円90銭で取引を終えた。
本日9日のドル・円は主に107円を挟んだ水準で推移か。世界経済の減速に対する警戒感は消えていないが、米中対立の段階的な解消への期待は残されており、ドル・円は106円台後半で下げ渋る可能性がある。
9月6日発表の8月米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比+13.0万人にとどまり、雇用の伸びは7月実績の+15.9万人を下回った。民間部門の雇用者増加数も市場予想を下回っており、雇用拡大のペースは鈍化しつつある。ただし、8月の平均時給の伸びは7月実績を上回っており、一部の投資家はこの点を意識してドル買いを実行したようだ。中国人民銀行(中央銀行)は6日、市中銀行の預金準備率の引き下げを発表したこともドル買い材料となった。なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を翌週(17-18日)に控えて、今週発表される米経済指標に対する市場の関心はまずまず高いようだ。個人消費やインフレ関連指標が市場予想を下回った場合、0.50ポイントの追加利下げ観測が再浮上し、ドル・円相場を圧迫する可能性がある。
《午前8時現在》ドル・円: 106.60円-107.60円 106円台後半でドル買い興味
ユーロ・円: 117.20円-118.20円 117円台前半でユーロ買い興味
豪ドル・円: 72.70円-73.70円 72円台後半で豪ドル買い興味
通貨別分析
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