東京市場オープニングコメント
「ドル・円は107円を挟んだ水準で推移か、リスク選好のドル買い継続も」
5日のドル・円相場は、東京市場では106円33銭から106円75銭まで上昇。欧米市場でドルは107円23銭まで一段高となり、106円94銭で取引を終えた。
本日6日のドル・円は107円を挟んだ水準で推移か。米長期金利の上昇を意識してリスク選好のドル買いは継続する見込み。
5日のニューヨーク市場では、米中貿易協議の10月再開への期待でリスク選好的な取引が拡大した。米国債券市場では、長期債などの利回り水準が上昇した。この日発表された雇用関連の経済指標が市場予想を上回ったことも材料視されたようだ。10年債利回りは一時8月23日以来となる1.589%近辺まで上昇。2年債利回りは1.574%近辺まで上昇した。市場関係者の間からは、「10月中に行われる米中協議で双方が合意する保証はないものの、通商問題などで何らかの進展はあり得る」との声が聞かれている。ただし、一部の市場関係者は「輸入関税の引き上げで中国側が大幅に譲歩することは想定できないため、米中協議での劇的な進展は期待できない」と指摘し、米中協議再開について慎重な見方を示している。中国商務省報道官は5日、「両国の閣僚級電話協議は非常に良かった。10月初旬の会議で大きな進展が得られるよう尽力する」と述べているが、輸入関税の早期撤廃につながる協議となるかどうかは定かではないとみられる。
《午前8時現在》ドル・円: 106.50円-107.50円 106円台半ば近辺でドル買い興味
ユーロ・円: 117.60円-118.60円 117円台半ば近辺でユーロ買い興味
豪ドル・円: 72.30円-73.30円 72円台前半で豪ドル買い興味
通貨別分析
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