
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年7月8日8時10分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼7日(火)の為替相場
(1):城内経済財政相「誤解である」
(2):米貿易赤字拡大
(3):イランへの制裁緩和を撤回
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:中東の先行き不透明感がドル/円の下値を支える/ ▼注目の経済指標・イベント
7日(火)の為替相場

期間:7日(火)午前6時10分~8日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):城内経済財政相「誤解である」
城内経済財政相は、経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)の原案に「適切な金融政策運営が行われることも非常に重要」との文言を盛り込んだことが日銀への利上げけん制だと市場に受け止められたことについて「骨太の方針の趣旨と異なる受け止めであり、誤解である」と発言。「具体的な手法は日銀に委ねられるべきだとの政府の立場に変わりはない」とも述べて、財政拡張のために低金利を求めているとの見方を否定した。その上で「現時点で原案の文言を変更する考えはない」と明言した。
(2):米貿易赤字拡大
米6月貿易収支は776億ドルの赤字となり、赤字額は市場予想(784億ドル)を下回ったが前月(546億ドル)から拡大した。米国内でのデータセンター整備などに伴い資本財輸入が増加した。
(3):イランへの制裁緩和を撤回
米財務省は、イラン産原油の購入を一時的に認める制裁緩和を撤回すると発表した。米・イランの戦闘終結に向けた覚書に基づき、2カ月間は各国によるイラン産の原油や石油製品の購入を許可していた。しかし、覚書の署名後にイランがホルムズ海峡で船舶を攻撃したことに対し「全く容認できない」と反発した。その後、米中央軍は「国際水路で無実の民間人が乗り組む商船を標的として攻撃したことに大きな代償を課すため、イランに対して一連の強力な攻撃を開始した」と発表した。これらに対し、イランのガリババディ外務次官は「イスラマバード覚書」違反だと非難し、「国益と安全保障を守るため断固たる行動」を取ると強調した。
7日(火)の株・債券・商品市場
日経平均: 68256.96 ▼1,480.73
豪ASX: 8803.920 ▼27.049
上海総合: 3990.235 ▼51.003
英FT: 10665.88 △14.11
独DAX: 25465.25 ▼352.64
NYダウ: 52925.15 ▼130.76
日10年債: 2.859 △0.032
豪10年債: 4.8211 △0.0348
英10年債: 4.848 △0.055
独10年債: 2.993 △0.045
米2年債: 4.1848 △0.0747
米10年債: 4.5511 △0.0818
NY原油: 70.44 △1.89
NY金: 4157.40 ▼10.10
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円: 161.500 ~ 162.900
ユーロ/円: 184.000 ~ 185.600
ポンド/円: 215.400 ~ 217.200
豪ドル/円: 111.700 ~ 112.700
ドル/円の見通し:中東の先行き不透明感がドル/円の下値を支える
昨日のドル/円は終値ベースでは前日からほぼ横ばい。本邦政府の骨太の方針で財政健全化に関する文言が削除されたことや日銀の追加利上げをけん制する姿勢が示されたことに対して、城内経済財政相が「政府が低金利を誘導との報道、そのような事実は全くない」などと発言をしたことを受けて、161.64円前後まで下落する場面も見られたが日本の財政悪化懸念を背景とした円売り地合いは変わらず反発した。もっとも、162円台では予告や警告なしの「不意打ち介入」への警戒感も強く、積極的に上値を追うには至らなかった。 米国はイランがホルムズ海峡を航行中だった3隻の商船に攻撃したことへの対応で、イラン産原油に関する制裁緩和を撤回したほか、米国軍はイランに対して「一連の強力な攻撃」開始を発表した。これを受けて、NY原油(WTI)先物価格は3%超上昇している。「不意打ち介入」への警戒は残るものの、米国とイランの和平合意の先行き不透明感がドル/円の下値を支える要因となりそうだ。
注目の経済指標・イベント
07/08 (水)
10:00 (豪) ハンターRBA総裁補講演
20:30 (ユーロ圏) ナーゲル独連銀総裁講演
21:00 (ユーロ圏) ムーラン仏中銀総裁講演
22:00 IMF世界経済見通し・改訂版公表
23:30 (米) EIA週間原油在庫統計
26:00 (米) 10年債入札(390億USD)
27:00 〇 (米) FOMC議事録
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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