
このレポートでは、メキシコペソとアメリカ経済や日本円との為替レートの動き、メキシコペソの見通し、そしてその影響を受ける可能性がある要因について詳しく解説します。
執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 神田卓也
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ペソ円は安値から16%上昇して年初来高値を更新
メキシコペソ/円は先週18日、7.945円前後まで上昇して年初来高値を更新。今年4月に付けた約2年ぶり安値6.840円前後からの上昇率は16%に達した。円安がペソの追い風になった面はあるが、ペソ自体も堅調で先々週9日にはドルに対しても年初来高値を更新している。
メキシコは、一定の条件を満たす同国製品に対する域内関税がゼロになる協定「USMCA」を米国およびカナダと結んでいることから、米国の関税=トランプ関税の影響が他国に比べると及びにくいとの見方が強い。また、メキシコ中銀が8月以降に利下げペースを緩めるとの思惑も根強い。メキシコ中銀は前回6月会合の声明から「政策金利は『引き締め的な水準』にある」との文言を削除しており、利下げサイクルが終盤に差し掛かっていることを示唆した。これらの点が足元でペソ相場を支えていると考えられる。
なお、20日に投開票された本邦参院選は与党が過半数を失ったものの、想定内の結果との見方から円を買い戻す動きが先行した。このため、21日のペソ/円は下落して始まったが、その後は下げ幅を縮小。22日の東京市場では7.90円台を回復している。昨年8月以来となる8.00円台に乗せられるか、今後の展開に注目だ。
メキシコペソ/円 週足チャート

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株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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