【ドル円週間予想】上値トライの動き。下値リスクを残した状態。143.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯。
直近の日足は実体の小さい陰線引けとなりましたが、下げエネルギーの強いものではないことや、前日の大陽線が上値トライの流れに戻して終えており、週初は上値トライの動きが先行し、下値余地が限られる展開が予想されます。また上値トライに失敗して反落した場合でも144円台前半に強い下値抵抗が出来ており、143.50以下で終えない限り、下値余地も拡がり難い状態です。一方で、上値も、今年1月に付けた158.87を直近高値として上値を切り下げる流れから上抜けておらず、下値リスクを残した状態です。このトレンドラインは146円台後半に位置しており、これをしっかり上抜けて来るまでは上値余地も拡がり難く、下値リスクにも注意が必要です。短期トレンドは“ドルやや強気”の流れにありますが、143.50以下で終えた場合は再び下値リスクが高くなり、142.00以下の下値抵抗の強さを確認する動きへ。日足の上値抵抗は146.00-10,146.80-90,147.10-20,147.70-80,148.10-20に、下値抵抗は144.90-00,144.10-20,143.80-90,143.50-60,143.00-10にあります。21日移動平均線は143.21に位置しており、短期トレンドをサポート中ですが、120日、200日線は150.78と149.62に位置しており上値を抑え込んだ状態にあります。
一方直近の週足は、実体が小さく下ヒゲの長い陽線で終え、3週連続の陽線引けとなりました。また、直近の陽線が下値トライに失敗した形となったことから、この反動で今週も上値余地を探る動きが先行すると見られます。一方で上値も、1月に付けた158.87を基点として上値を切り下げる流れに変化が認められず、下値リスクを残した状態です。このレジスタンスラインは今週147.00-10に位置しており、これをしっかり上抜けて越週するまでは上値余地も拡がり難く、反落の可能性にも注意が必要です。今週の週足ベースで見た上値抵抗は146.10-20,147.00-10,148.00-10に、下値抵抗は144.70-80,143.60-70,142.00-10,140.80-90にあります。31週、62週移動平均線は151.03と151.47に位置しており、中期トレンドは“ドル弱気”の流れに変わりありません。
今週の戦略は、ドル買いは144.90-00の押し目待ちとします。損切りは144.00で一旦撤退です。ドル売りは様子見か147.00-10まで引きつけて。損切りは147.50で撤退です。
上値は、146.00-10,146.30-40,146.70-80,147.00-10に強い抵抗がありますが、147円台にしっかり乗せて終えれば上値余地がもう一段拡がり易くなります。この場合でも中期トレンドがまだ弱く147.80超えから一段と厚くなる上値抵抗を一気に上抜けるのも難しいと見られ、150円台はまだ大きな壁となりそうです。下値は、144.90-00,144.60-70,144.10-20,143.70-80に強い抵抗がありますが、全て切り崩して143.50以下で終えた場合は下値リスクが再び高くなり、140~142円台の下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。可能性がまだ低いと見ますが、140円を割り込んで終えるか139.50-60の抵抗を下抜けた場合は新たな下げトレンド入りの可能性が生じます。
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