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大口投資家の動向は?「ドル円 円ネットショート大幅に減少」【最新IMMポジション】2025/2/3

シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。

執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼IMMポジション ドル/円
円ネットショート減少

▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットショートやや増加

ドル/円

IMMポジション ドル/円

ポイント

【円ネットショート減少】
1月28日時点で円のポジションは、ドルに対して約0.1万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートが大幅に取り崩されたことから、ネットショートは前週から約1.3万枚減少した。
期間中のドル/円相場は、中国新興企業が安価な人工知能(AI)モデルを開発したことで、ハイテク株を中心に米株価指数が大幅に下落する中、リスク回避の動きとなり一時153.71円前後まで軟化した。なお、日銀は金融政策決定会合を開催し、政策金利を市場予想通り0.50%へ引き上げたほか、追加利上げの可能性も残した。
日銀が年内に追加利上げを実施する可能性を残しているほか、トランプ関税による米経済の先行き不透明感もある。円の方向感を見極めたいとの思惑から、投機筋は円ポジションをほぼニュートラルまで戻したようだ 。

ユーロ/ドル

IMMポジション ユーロ/ドル

ポイント

【ユーロネットショートやや増加】

1月28日時点でユーロのポジションは、ドルに対して約6.7万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングの取り崩し度合いが大きかったことで、ネットショートは前週から約0.4万枚増加。
期間中のユーロ/ドル相場は、ドイツやユーロ圏の景況感が改善したことで、1.053ドル台まで買い戻される場面も見られた。ただ、欧州中銀(ECB)の追加利下げが織り込まれている中で、ユーロ先安観が残っており、1.041ドル台まで押し戻された。
こうした方向感を欠く値動きに加え、月末の接近も相まって投機筋は持ち高の一部を削減したと考えられる。


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IMMポジション


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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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