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豪ドル/円 今日の見通し「東京CPIの影響は一時的?週末ポジションには要注意」2024/11/29

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は米国が感謝祭のため祝日休場(11月28日)。

<WTI原油・商品CFDチャートはこちら>

・11月27日に発表された豪10月消費物価指数(CPI)は前年比+2.1%(予想:+2.3%、前月:+2.1%)だった。また、CPIトリム平均は+3.5%で前月(+3.2%)から伸びが加速した。10月30日に発表された豪7-9月期CPIは前年比+2.8%(予想:+2.9%、前四半期:+3.8%)で予想以上の鈍化だった。

・11月14日発表の豪10月雇用統計は、雇用者数が1.59万人の増加と市場予想(2.50万人増)を下回った。失業率は4.1%で予想通り前月から横ばいだったが、労働参加率は市場予想や前月(67.2%)を下回る67.1%だった。

・11月5日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。声明は「インフレの上振れリスクに引き続き警戒する必要性」など、前回会合から大きな変化はなかった。

・10月31日に発表された豪9月小売売上高は前月比+0.1%と市場予想(+0.3%)を下回った。

今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ

東京CPIの影響は一時的?週末ポジションには要注意

本日は米国が感謝祭明けとはいえ、感謝祭から週末にかけて連休を取っている市場参加者が多いことが予想される。そのため、為替市場は全体的に方向感を見出しにくい状況となりそうだ。
そのなかで、東京時間には日本の11月東京都区部CPIが発表される。日本全体のCPIの前哨戦として見られている経済指標だ。市場では日銀の12月金融政策決定会合での追加利上げの可能性が織り込みきれていないことから、予想以上に強い結果となれば、日銀の12月追加利上げへの思惑から円が買われて、豪ドル/円は売りで反応することになりそうだ。ただ、27日に発表された豪10月CPIトリム平均が前月から上昇していたことで、市場はRBAの利下げ開始時期が後ずれするとの見方を強めているだけに、豪ドル/円は下落したとしても下値は限定的となりそうだ。
また、ロシアがウクライナの首都キーウを新型弾道ミサイルで攻撃する可能性を警告している。ウクライナ情勢がさらに悪化する事態となれば、リスク回避の姿勢が強まることも考えられるため、週末をまたいでポジションを保持する際は注意しておきたい。

豪ドル/円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

08:30 日本11月東京都区部CPI

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り、豪ドル/米ドルは雨。6時に豪ドル/円のRSIでシグナルが点灯

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信

外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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