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ドル/円、154.00円台へ下落…ロシアによるICBM発射で円全面高(NY市場の見通し)2024/11/21 #外為ドキッ

 

ドル/円、154.00円台へ下落…ロシアによるICBM発射で円全面高

欧米時間のドル/円予想レンジ:153.700-155.300円

東京市場のドル/円は、東京市場終盤に急落する展開。序盤は155円を挟んで方向感のない値動きとなりました。しかし、午後に植田日銀総裁の「次回の政策決定会合まで1カ月あり、それまでに一段の情報が得られる」などの発言を受けて利上げ観測が浮上。また、NY連銀のウィリアムズ総裁がバロンズ紙とのインタビューで「雇用・物価安定という目標の達成に適正な金利水準は2%」と発言したことを受けて円買い・ドル売りが強まり154.50円台へ下落しました。その後は、ロシアがウクライナにICBM発射との報道によるリスク回避の反応も相まって154.00円台まで下値を切り下げています。

今夜は米新規失業保険申請件数が発表されます。市場予想は22.0万件で、前回(21.7万件)から微増と見られています。現在、金利先物市場は12月米連邦公開市場委員会(FOMC)における25bp(0.25%ポイント)利下げと据え置き(利下げ見送り)の見方がほぼ半々となっています。結果を受けて市場の見方に変化があればドル/円相場にも影響がありそうです。他方で、連日のウクライナ情勢に関する報道を受けてドル/円相場が上下に動く場面が散見されます。引き続き、突発的な報道に注意が必要です。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、RSIが下向きとなっており上昇の勢いが弱まっていると見れます。ただ、移動平均線が強気のパーフェクトオーダーを形成中のため上昇基調に変わりありません。154.00円の心理的節目や20日線(153.70円台)をサポートに下げ止まるか注目です。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

11/21(木)
20:00☆トルコ中銀政策金利
20:25 エルダーソンECB専務理事講演
22:30 米11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
22:30☆米新規失業保険申請件数
22:45 ハマック米クリーブランド連銀総裁講演
23:00 マン英MPC委員講演
24:00 ユーロ圏11月消費者信頼感・速報値
24:00 米10月景気先行指数
24:00 米10月中古住宅販売件数
24:30 レーンECB専務理事講演
24:30 エルダーソンECB専務理事講演
25:00 ホルツマン・オーストリア中銀総裁、カジミール・スロバキア中銀総裁、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁講演
26:25 グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
26:30 ハマック米クリーブランド連銀総裁講演
26:40 シュミッド米カンザスシティ連銀総裁講演
30:40 バーFRB副議長講演
-----☆南ア中銀政策金利

11/22(金)
08:30☆日本10月消費者物価指数
※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信

外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

12時からのFXライブ解説 配信チャンネルはコチラ

 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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