メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2024年10月11日16時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
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執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也
トルコリラ/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
先週のトルコリラ/円は1カ月半ぶり高値圏で推移
4.301円前後で取引が始まった今週のリラ/円は、9日に4.358円前後まで強含んで8月19日以来の高値を付けました。それ以降は、上値こそ伸びなかったものの4.3円台を中心に強保ち合いの動きが続き、11日の15時30分時点でも4.324円前後で推移しています。イスラエルとイランを巡る中東の地政学リスクがくすぶる中で、リラの上値が抑えられた一方、中国の景気・財政刺激策への期待などから世界的に株価が上昇する中、リラ買い・円売りが強まる場面もありました。
今週のトルコリラ/円の注目ポイントはトルコ中銀
今週17日にトルコ中銀が政策金利を発表します。カラハン総裁は今月3日、9月消費者物価指数(CPI)が予想ほど鈍化しなかったことを念頭に、利下げには「まだ一定の距離がある」として「金融引き締めの維持を継続する」と述べました。このため、政策金利は今回も50.00%に据え置かれる可能性が高いでしょう。市場にも利下げ観測は皆無です。従って、今回は声明の中で引き締めスタンスを示す文言に修正があるかが焦点となります。中銀は前回の会合で、従来「インフレ悪化が見込まれる場合、金融政策スタンスを引き締める」としていた一文の後半部分を「金融政策手段が効果的に使用される」に修正。市場はこれを、将来的な利下げに向けた地ならしと受け止めました。今回は、声明にどのような変化があるのか注目されます。
来週のトルコリラ/円の見通し
予想レンジ
4.250-4.450円
基調
もみ合い
来週までの注目ポイント
☆10/17 トルコ中銀政策金利
主要国株価、国際商品価格
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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