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来週の為替予想(ユーロ/円 ポンド/円) 「仏・英の財政不安高まれば、ユーロ・ポンドを圧迫」ハロンズ FX 2024/10/13

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年10月11日 12時10分

仏・英の財政不安高まれば、ユーロ・ポンドを圧迫

ユーロ/円・ポンド/円、売買交錯

ユーロ/円、ポンド/円は上値の重い展開。三村財務官の円安けん制発言、中東リスク、中国の国家発展改革委員会への失望などから、ユーロ/円は161.906円、ポンド/円は192.879円まで売りが先行しました。そこからは、日米金利差拡大への期待や中国の財政政策への期待から、ユーロ/円は163.608円、ポンド/円は195.496円までレンジ上限を広げましたが、さえない株価動向もあって、ユーロ/円は162.17円レベル、ポンド/円は193.57円レベルまで押し戻されるなど、方向性は定まりませんでした。(各レート水準は執筆時点のもの)

FX実践解説、米CPI上振れも、労働データ軟調でタコ殴り(2024年10月10日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

ECB理事会、0.25%利下げ予想

来週はユーロ圏で17日にECB理事会が開催されます。市場は0.25%の利下げ実施を完全に織り込んでいますので、注目は来年前半までの利下げペースへのヒントが出るかどうかです。市場では0.25%を1回として来年3月まで連続4回の利下げを見込んでおり下値は限られるかもしれませんが、ラガルド総裁の景気認識が後退するようなら、利下げペース拡大からユーロを圧迫する可能性はあります。また、財政再建に向けた軌道修正が急務のフランスで、600億ユーロ(約9兆7200億円)相当の収支改善策を盛り込んだ予算案の審議が始まります。審議の行方によっては、仏国債の下落がユーロを圧迫することも考えられるため、ユーロに対しては下方向を警戒したいと、考えています。

また英国では、リーブス財務相が今月30日に発表する予算案で250億ポンド(4兆8500億円)の増税を発表することを迫られる可能性があるとの見通しを示しました。増税を回避すれば借り入れに頼ることになり、英国の財政健全化が遠くなります。同相は国債増発には歯止めをかける措置を導入するとしていますが、予想以上に膨らむようなら、英財政懸念がポンドを不安定化させる危険がありそうです。

ユーロ/円、対ドルでの200日線割れを警戒(テクニカル分析)

ユーロ/円は日足一目均衡表の雲の中で200日移動平均線に頭を抑えられる格好になっており、上値の重さが意識されます。一目転換線・基準線も横ばいでどちらか一方にレンジブレイクしにくい状況と思われ、162.00円を中心に振幅するのではないかと、考えています。ただ、ユーロ/米ドルが1.0875付近の200日線に迫っており、同ラインを下抜けした場合、ユーロ/円も下げ幅を広げる危険はありそうです。

ポンド/円は、200日線の上側でのレベルを維持しているほか、21日線が上向きである点は底堅さを感じさせます。ただ、日足一目転換線が頭打ちとなり、徐々に上昇の勢いが後退しつつある点には注意が必要で、7月10日高値208.109円と8月5日安値180.085円の下落幅の61.8%戻しとなる197.404円に早急に到達できなければ、短期調整から一目基準線(189.843円、10日時点)付近までの調整はあるのかもしれません。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:158.000-165.000

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:189.000-197.000

10/14 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

10月14日は米国でコロンブスデーの祝日です。ただ、米国では州や地方自治体、民間企業にはすべての連邦祝日を休日とする義務がないので、それぞれで決めることになり、債券市場や多くの銀行は連邦政府が休みのため休業しますが、株式市場は通常通りで営業します。不思議です。

 
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