このレポートでは、メキシコペソとアメリカ経済や日本円との為替レートの動き、メキシコペソの見通し、そしてその影響を受ける可能性がある要因について詳しく解説します。
執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 宇栄原宗平
動画でチャートを解説
ペソ円、切り返しの兆しはある
■メキシコペソ円の状況
週足チャートで、前週高値を上抜ける大きな上昇となっている
フィボナッチ50.0%水準の8.8円台まで戻している
■注目ポイント
9円の回復がターゲットとなっている
テクニカル的にも底打ち感があり、持ち直しの動きが強まっている
■背景要因
メキシコ新大統領の人事で経済を重視する姿勢を評価され、ペソが買い戻された
今後の大統領や政権の発言次第では、不安定な動きも残る可能性
■投資手法
長期的な視点でドルコスト平均法を活用し、スワップ収入を狙うのが適切
短期トレードでも9円の回復に注目する機会がある
■まとめ
メキシコペソ円は9円への回復を目指す展開となっている
テクニカル面でも底固さが出てきており、買いが優勢
ただし、政治的な不安定要因も残るため、長期的な視点が重要
総じて、メキシコペソ円は9円台への回復を目指す局面にあると言えます。政治リスクには十分留意しつつ、長期的な投資としてドルコスト平均法などで臨むのが有効と考えられます。
メキシコペソ/円 日足チャート
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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