オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
・NY原油先物市場は続落。ガザ地区を巡るイスラエルと武装組織ハマスとの間での停戦協議が合意に近づいていると期待が引き続き売り材料となった。終値は前営業日比-0.70ドルの1バレル=81.93ドル(4月30日)。
・4月24日に発表された豪1‐3月期CPIは前年比+3.6%となり、前四半期(+4.1%)から鈍化したが市場予想(+3.5%)を上回った。同時に発表された豪3月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+3.5%で前月(+3.4%)から上昇した。
・4月18日発表の豪3月雇用統計は、雇用者数が0.66万人の減少と市場予想(1.00万人増)を下回った。失業率は3.8%へ悪化(前回:3.7%)、労働参加率は66.6%だった。
・3月19日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。
今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ
FOMCに警戒!米ドル主導で豪ドルは下落の可能性
本日は米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、政策金利などが発表される。ここ最近の米国のインフレ関連経済指標が前月や前期からインフレ再加速を示す結果となっていることから、市場は米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派転換を警戒している。政策金利は据え置きとなりそうだが、パウエルFRB議長が定例記者会見でタカ派的な姿勢を示す可能性があるため注意したい。本日の豪ドルは米国の経済指標などの結果を受けた米ドル主導の動きとなりそうだ。
想定される個別シナリオ
■パウエルFRB議長がタカ派的な姿勢を示す
⇒FRBの利下げ観測が後退する
⇒米長期金利が上昇する
⇒米ドルが買われる
⇒豪ドルは対米ドルで売られる
豪ドル/円 最新チャート分析
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パウエルFRB議長定例記者会見
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。6時に豪ドル/円のRSIで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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