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ドル/円、148円を視野に底堅く推移…この後、ECB政策金利や米10-12月期GDP・速報値の結果に注目(NY市場の見通し)2024/1/25

ドル/円、148円を視野に底堅く推移…この後、ECB政策金利や米10-12月期GDP・速報値の結果に注目

東京市場のドル/円は、強含みの展開となりました。5・10日の仲値公示にかけてドル買いが先行。その後、やや押し戻される場面もありましたが、午後には日本株高を意識した円売りから一時147.88円前後まで上昇しました。

●日経平均株価:36236.47円(+9.99円)
●TOPIX:2531.92ポイント(+2.70ポイント)

今夜は、米10-12月期国内総生産(GDP)・速報値が発表されます。市場予想は+2.0%と7-9月期(+4.9%)に続き米経済の底堅さを示す結果となるか注目です。その他、米新規失業保険申請件数や米12月新築住宅販売件数などの発表も予定されています。これらの結果を受けて米3月利下げ観測に変化があるとドル/円相場にも影響があるでしょう。

なお、22時15分には欧州中銀(ECB)が政策金利を発表します。今会合では据え置き予想が大方となっており注目はラガルドECB総裁による記者会見です。再び、市場の早期利下げ観測をけん制するようだと対ドルでユーロが買われる可能性があります。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、前日は一時146円台半ばへ下落。しかし、10・80日移動平均線や昨年11月高値から12月安値への下落幅に対する61.8%戻しの水準が位置する147.50円上へ持ち直しています。同水準を下値支持に再び148円台を回復するか注目です。万一、終値で147.50円付近を下抜けると下値リスクが高まりそうです。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

1/25(木)
20:00☆トルコ中銀政策金利
21:00 メキシコ12月失業率
22:15☆ECB政策金利
22:30☆米10-12月期GDP・速報値
22:30☆米10-12月期GDP個人消費・速報値
22:30☆米10-12月期コアPCEデフレーター・速報値
22:30☆米12月耐久財受注
22:30☆米新規失業保険申請件数
22:45☆ラガルドECB総裁記者会見
24:00☆米12月新築住宅販売件数
※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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