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来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「売り場摸索、何れ下目線が強まりそう」ハロンズ FX 2023/12/17

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2023年12月15日 13時40分

売り場摸索、何れ下目線が強まりそう

12月11日週のユーロ/円、ポンド/円は後半、戻し気味に推移

米FOMC(連邦公開市場委員会)のハト派転換を受けて米ドル/円が140.957円まで下落したことに連動して、ユーロ/円は153.854円、ポンド/円は178.336円まで下げ幅を拡大させました。しかし、ECBや英中銀が「(インフレについて)まだやるべきことがある」との認識を明らかにすると、英欧への過度な利下げ観測が後退し、ユーロ/円は156円半ば、ポンド/円は181円後半へ切り返しました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FX ライブ配信、FRBハト派化、吉報 or 凶報 (2023年12月14日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

ユーロ/円は短期反発も売り目線維持

2会合連続で金利を据え置いたECB理事会後の会見で、ラガルド総裁は「単位労働コストの大幅な伸びにより、ユーロ圏の物価上昇圧力は依然として高水準」とし、「(金利は)必要な限り制約的な水準に設定される」と改めて表明。市場の利下げ期待をけん制しました。欧米の金融政策の短期的なスタンスの違いが意識されて、ユーロは急速に値を戻す格好になっています。しかしながら、ECBのスタッフ予想では、24年のインフレ見通しは2.7%と3カ月前の3.2%から急速に低下しており、ラガルド総裁の言う「必要な限り制約的な水準設定」を巡り、果たしてどの程度の期間を指しているのかは不明です。

この点を今後の経済指標などから確認していくことになりますが、個人的には、ラガルド総裁が年明け以降、急に態度を覆す危険もあると考えており、足許のユーロ反発の流れに少し疑問を持っています。年末にかけてユーロが上昇しやすいとのアノマリーもあって、ユーロの底堅さが意識されるのは仕方がないのですが、何れ市場の見方が3月利下げへ向き直し、ユーロの上値を抑えるのではないでしょうか。ユーロ/円は慎重に戻り売りに備えたい局面と考えています。

ユーロ/円は154.31円付近の200日移動平均線を支持線にダブルボトム形成が視野入りするほか、日足一目均衡表・雲の上方シフトで、上昇余地が少し広がった感じはあります。超短期的には戻りを試す格好が続くかもしれません。しかし、直近高値の157.681円付近で上値を抑えられるようなら、今度はダブルトップ形成が意識されて、200日線割れを目指して上値を切り下げていきそうです。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:153.000-158.000

ポンド/円、CPIが新たな下押し材料となるか

英国では20日に消費者物価指数CPIが発表されます。12日に発表された賃金データでは、平均賃金が前年同期比で7.2%へ伸びが鈍化するなど、インフレピークアウトがさらに進展した可能性はあります。物価指標がさらなるインフレ鈍化を示せば、英中銀の利下げ期待復活からポンドは上値を切り下げていく展開が考えられます。ただし、英中銀が「賃金上昇率はまだ非常に高く、サービス価格インフレ率はこれまでのところ大きく低下していない」との認識を明らかにしており、市場が想定するほど英中銀がハト派に傾くかは不明です。ポンドは一度、下方向を目指しても下値が限られる可能性はあります。

ポンド/円は、短期の下降トレンドラインが上値を抑えているほか、183.300円付近の100日線が抵抗帯として意識されており、182円台半ばからは戻り売りが被ってきそうです。オーバーシュートしても184.00円がせいぜいではないでしょうか。178.19円付近の200日線は支持線としてワークしているものの、同水準を割ってきた場合は下側に目立った支持線がないため、175.00円付近まで目線が下がっていきそうです。相場の流れを見極めつつ売り場を摸索したいです。

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:177.000-184.000

12/18 週のイベント

12/18(月) 18:00 ドイツ 12月IFO企業景況感指数
12/19(火) 19:00 ユーロ 11月消費者物価指数(HICP、改定値)
12/20(水) 16:00 ドイツ 11月生産者物価指数(PPI)
12/20(水) 16:00 ドイツ 1月GFK消費者信頼感調査
12/20(水) 16:00 イギリス 11月消費者物価指数(CPI)
12/20(水) 24:00 ユーロ 12月消費者信頼感
12/22(金) 16:00 イギリス 11月小売売上高
12/22(金) 16:00 イギリス 7-9月期四半期国内総生産(GDP、改定値)

一言コメント

今回で今年の私の執筆は最後になります。来年はいきなり米雇用統計で、せわしない年明けでとなりそうです。

 
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