
メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2026年3月13日15時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
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豪ドル/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
先週の豪ドル/円は36年ぶりに113円台へ上伸
米国・イスラエルとイランの戦争が長期化するとの懸念から原油や天然ガスなどのエネルギー価格が上昇する中、紛争地域から遠い南半球の資源国通貨である豪ドルを選好する動きが強まりました。9日には111.70円台まで上昇して今月3日に付けた直近高値の112.10円前後に接近。10日にはハウザー豪中銀(RBA)副総裁のタカ派発言によって利上げ観測が急速に高まる中、一気に高値を更新すると112.80円台まで上昇しました。さらに11日はイランがホルムズ海峡のタンカーを攻撃したことなどから、一段高となり1990年10月以来の高値となる113.96円を付けました。その後は、次週の豪中銀(RBA)理事会を前に利益確定の豪ドル売りなどが出たと見られ、13日の15時30分時点では112.38円前後まで上げ幅を縮小しています。
今週の豪ドル/円の注目ポイントはRBA
今週17日に豪中銀(RBA)が政策金利を発表します。RBAのハウザー副総裁は先週10日、中東紛争により経済の不確実性が非常に高いと指摘した上で、17日の理事会では「金利引き上げの是非について真摯に議論することになるだろう」述べました。この発言を受けて、豪金利市場における25bp(0.25%ポイント)利上げの織り込みが25%前後から70%近くに急上昇した経緯があります。ブロックRBA総裁も今月3日の講演で「中東紛争が供給に打撃を与える見通しや、すでに高水準のインフレを考慮すると、インフレ期待が変化し始めるリスクがある」と指摘しました。17日の理事会では利上げの有無とともに、今後の追加利上げに対するRBAのスタンスが注目されます。日銀は19日の金融政策決定会合で政策金利を据え置く公算が大きいだけに、RBAがタカ派姿勢を維持すれば一段と豪ドル高・円安が進みやすくなりそうです。
今週の豪ドル/円の見通し
予想レンジ
110.000~114.500円
基調
底堅い
今週の注目ポイント
☆3/17 RBA政策金利
・3/19 日銀金融政策決定会合
・主要国株価、国際商品価格
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。
