読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「英国の追加利上げの行方は!」ハロンズ FX 2023/11/12

f:id:guh202109:20210908154742p:plain

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2023年11月10日 16時30分

英国の追加利上げの行方は!

11月6日週のユーロ/円、ポンド/円は小幅高

米ドル上昇の勢いが薄れる中で、相対的に円売りの流れが強まる格好になり、ユーロ/円は161.799円、ポンド/円は185.954円まで各々、レンジ上限を広げました。もっとも、株式市場が不安定なほか、本邦の円買い介入観測など、一気に円を売りこむような外部環境にもなかったため、ユーロ/円、ポンド/円の上値は限定されました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FX ライブ配信、明日の笑顔のため、介入に備える (2023年11月9日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

ユーロ/円、次は163円前半?

ユーロはインフレ期待と景気悪化観測が交錯する中で不安定な値動きとなる危険がありそうです。ECBが公表した消費者期待調査では、1年先のインフレ期待が4.0%と前月の3.5%から上昇し、インフレ期待が落ち着いていない状況を示しました。こうした結果を受けてか、ECB高官からは早期の利下げ期待に踊らされないよう、けん制発言が相次いでいます。タカ派観測の根強さは、ユーロの下値が限定されると考える動機になります。しかし、長引くウクライナ戦争、中東の地政学リスク、中国経済の成長鈍化など、ユーロ圏経済が浮揚する原動力も限られており、正直ユーロは買いづらい通貨と考えます。ユーロ/円はユーロ以上に円が弱いため上昇していますが、ユーロ/米ドルは夏からの下落の反動の域を出ていないと思われ、ユーロ/円の上昇が本物かどうか自信が持てません。

ユーロ/円は各種トレンドラインが上を向き、目先は日足一目転換線がサポートラインとなって、一段、上方向を試しそうな雰囲気はあります。その場合、10月3日安値(154.393円)から10月24日高値(159.916円)までの上昇幅を、10月30日安値(157.697円)へスライドさせた163.22円付近が上値の目途として意識されそうです。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:159.500-163.500

ポンド/円、英インフレデータに着目

来週は14日に賃金を含めた雇用データ、15日に消費者物価指数CPIと、重要指標が並んでいます。賃金データでは、伸びがピークアウトしてインフレ圧力の緩和が感じられるのかどうかが注目されます。また、昨年、公共料金の引き上げによる影響が薄れると期待されるCPIがどこまで低下してくるのかもポイントです。これらのインフレデータが想定以上に弱ければ、利上げ観測が修正されてポンド売りが強まる可能性がある一方、予想以上に強ければインフレ長期からか追加利上げが意識されて、ポンドは強含みそうです。もっとも、英国の成長見通しが不確実なため、仮に上向きに進んだとしてもポンドの上昇幅は限られるのではないでしょうか。

ポンド/円のチャート形状的には、今年、8月に付けた186.765円が意識されるレベルで、ここを超えてきたときは、2015年11月高値の188.812円が次のターゲットになります。歴史的に見てかなり割高感が強まっているように見受けられるため、上値追いは慎重に行きたいです。個人的には、186円台乗せでは軽く、売りで勝負したいと考えています。

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:182.000-187.000

11/13 週のイベント

11/14(火) 16:00 イギリス 10月失業保険申請件数
11/14(火) 16:00 イギリス 10月失業率
11/14(火) 16:00 イギリス 9月失業率(ILO方式)
11/14(火) 19:00 ドイツ 11月ZEW景況感調査
11/14(火) 19:00 ユーロ 11月ZEW景況感調査
11/14(火) 19:00 ユーロ 7-9月期四半期域内総生産(GDP、改定値)
11/15(水) 16:00 イギリス 10月消費者物価指数(CPI)
11/15(水) 16:45 フランス 10月消費者物価指数(CPI、改定値)
11/15(水) 19:00 ユーロ 9月鉱工業生産
11/15(水) 19:00 ユーロ 9月貿易収支
11/16(木) 20:30 ユーロ ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
11/17(金) 16:00 イギリス 10月小売売上高
11/17(金) 17:00 ユーロ ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
11/17(金) 19:00 ユーロ 10月消費者物価指数(HICP、改定値)

一言コメント

先日まで夏日だったのが、週末から冬型の天候と一気に風景が変わりそうな感じです。体調管理にはお気を付けください。

 
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。