オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
・NY原油先物市場は小幅反発。過去2日間で大幅に下落した反動から買い戻しが入った。終値は前営業日比+0.41ドルの1バレル=75.74ドル(11月9日)。
・11月7日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%へ0.25%の利上げを実施した。
・10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期(+6.0%)から鈍化した。豪9月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+5.6%(前月+5.2%)だった。
・10月19日発表の豪9月雇用統計は、雇用者数が市場予想(2.00万人増)を大きく下回る0.67万人の増加だった。失業率は3.6%へ低下、労働参加率は66.7%へ低下した。
今日のメインシナリオは
RBAのインフレ予想は?今後の指標として注目
先日11月7日のRBA理事会では「インフレ率低下の進捗は当初の予想よりも遅い」として、RBAは5会合振りとなる0.25%の利上げを実施した。本日はRBAが四半期金融政策報告を公表する。この中でインフレ予想が上方修正されると見ている。ブロックRBA総裁は、今後の利上げに関しては「データとリスク評価次第」と示した。今後、RBAが金融政策を決定する際に本日公表される四半期金融政策報告内の予測が目安となるため注目したい。
その他、本日は米11月ミシガン大消費者態度指数が発表される。結果を受けて米長期金利が大きく動く可能性があるため警戒しておきたい。
この先の個別相場変動
■米ミシガン大消費者態度指数が米国のインフレ高止まりを示唆する
⇒FRBの金融引き締めが長期化するとの見方が強まる
⇒米金利が上昇
⇒米株価指数は下落
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドルは売られる
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
RBA四半期金融政策報告
米長期金利動向
米11月ミシガン大消費者態度指数
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。5時に豪ドル/円の移動平均で売りシグナル、豪ドル/円のRSIで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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