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最新動画は【明快!テクニカルレビュー】で公開しています。
動画配信期間:2023/10/30~2024/1/30
大手銀行で為替・債券・スワップ市場のチーフディーラーとして活躍した経験を持つ百戦錬磨のプロトレーダー、井上義教氏が、毎週掲載される「FX ウィークリーテクニカルレポート」のレビューを明快に解説いたします!
目次
0:00 ドル円分析
1:38 ユーロ円分析
1:52 ポンド円分析
2:24 豪ドル円分析
2:56 対円通貨ペア戦略
3:26 対ドル(ユーロ・ポンド)分析
5:02 中国リスク
5:48 トレード戦略まとめ
6:40 【PR】書籍プレゼントキャンペーン
要約
相変わらず、難しい相場が続いていると思いますし、実際そうだと思います。
ドル円の日足チャートを見ると、先週中盤から予想通り上値追いでそのまま買われるのかと思ったら、金曜日に陰線ということで、出鼻をくじかれる動き。
【ドル/円(USD/JPY) 日足チャート】※2023年10月29日22:00頃
最新の為替チャート|ドル/円(USDJPY)|日足」はこちら
陰線引きましたが、売りに転じたわけでもないということで、非常に質が悪いですね。対円の通貨ペアはチャートは買い方向に見える。特にドル円がそういう感じがするんですけど、いつ介入が入ってもおかしくない状態が続きますので、ちょっとした思惑であったりとか、実際に介入が入ったりすると、やはり円高にブレるだろうなという気がするんですね。マイナス金利の解除も、秒読み体制ということになっているのではないかなというふうに思います。ファンダメンタルズを考えてトレードするわけにもいきませんが、やはり頭の片隅に入れておかないと、というのが今の状況だというふうには思います。
ユーロ円は取引レンジの真ん中ぐらいかなっていう感じ。
【ユーロ/円(EUR/JPY) 日足チャート】※2023年10月29日22:00頃
最新の為替チャート|ユーロ/円(EURJPY)|日足」はこちら
目先は下向いたのかなという気がします。
ポンド円は元気がないと言いますか、上値を若干切り下げながら、3本の移動平均線の下側で引けた。対円の通貨ペアで見るのであれば、今一番リスクテイクしやすいのはポンド円の下向きのリスクかなという気がしなくはないですね。
【ポンド/円(GBP/JPY) 日足チャート】※2023年10月29日22:00頃
最新の為替チャート|ポンド/円(GBPJPY)|日足」はこちら
とはいえ、これももうちょっと戻すと「やっぱりレンジでしたね」というふうな結論になりますので、注意して見みないといけないなという風には思います。
豪ドル円、これももうどうしようもない。
【豪ドル/円(AUD/JPY) 日足チャート】※2023年10月29日22:00頃
最新の為替チャート|豪ドル/円(AUDJPY)|日足」はこちら
水曜日の上ヒゲ、木曜日の下ヒゲ、金曜日の上ヒゲ、胴体部分で見ると実はほとんど動いてないんですね。95円前後を境にといった感じでしょうかね、3本の移動平均線を境に上下動が繰り返されてるだけという感じで、MACDも0ラインに収束ということで、方向感を全く感じさせない。対円で見ると、一番下向いてる。まぁ、下向いてるって言ってもわずかですけどね。
ポンド円がとりあえず終値ベースで安く引けたと、次にユーロ円かなと思うんですけど、高いとこやっちゃって安く引けたということで、まあレンジの真ん中辺かなっていう感じです。積極的に売るという感じでもないかなという感じなので、ポンド円・ユーロ円・ドル円もどうかな、豪ドル円は完全にニュートラルと、そんな感じですね。
対ドルはというと、ユーロドルは先週始めからよく戻したんですけど、火曜日に高値を付けてその後は下押しの動き。ひょっとして下あるのかなと思ったんですけど、意外に踏ん張っているという印象ですね。
【ユーロ/ドル(EUR/USD) 日足チャート】2023年10月29日22:00頃
最新の為替チャート|ユーロ/ドル(EURUSD)|日足」はこちら
ただ、長期移動平均線が安定的に下落傾向にありますので、やはり戻っては叩かれ戻っては叩かれという展開がまだまだ続くのかなという気がします。その中で下値追いの動きに発展しなければ、ようやく買えるかもっていうね、そんな状況になってくるのではないかなと思います。現状で上を追いかけるのは、買われているというよりは単に戻しているという感じになるのではないかなと思いますね。まだ下側のリスクは残ってると思いますが、金曜日も下値切り上げてなんとか値を保ちましたので、終値ベースで安く引けてからちょっと売りで入ってもいいかなという感じです。
ポンドドルもユーロドルと基本同じですね。
【ポンド/ドル(GBP/USD) 日足チャート】2023年10月29日22:00頃
最新の為替チャート|ポンド/ドル(GBPUSD)|日足」はこちら
長期の移動平均線が下向き推移の中で、ちょっとくすぶってる感じ。戻す感じはありませんので、やっぱり安く引けたら売りでインできるチャートだろうなというふうには思います。ただ、ここでやはりアメリカの金利が天井をつけてここから下がるということであればですね、ドルをどんどこ買い進むというのもなかなか難しいのかなっていう風になってくると思います。
そして、あまりマーケットでは注目されていないようですけど、私個人的には中国が実はかなりやばいんじゃないかなと思っています。FXはあんまり織り込むような動き見せてないんですけど、株があまりにも下向きのリスクが大きくなっているというのは、中国のリスクを何か織り込み始めているような気がしなくはありません。中国でたまに何とかショックというのが巻き起こるわけですが、今回何か出た時に円はどうなるのか、ドルはどうなるのかっていうと、ドルも円もちょっと強含むのかなくらいのイメージなんですけど、ちょっとどうなるか分からないなというところです。
なにせ値動きが非常に乏しくて、各通貨ペアとも上ヒゲ下ヒゲは伴うものの、終値ベースで見ると殆ど動いてない状況。ドル円も買いだ買いだと言ながら、緩やかな上昇トレンドを描いてはいますけど、何か月かけて何円買われているんだという形で考えると、時に発生する下ヒゲ、なかなかリスクの許容度として耐え難いものがあるかと思います。買いポジションをずっと引っ張るわけにもいかない状況が続くんじゃないかなというふうに思います。あまり腐らずに淡々とリスクを取っていくことが大事ではないかなという風な感じで見ております。
「FX ウィークリーテクニカルレポート」
https://www.gaitame.com/media/entry/2023/10/30/065815
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株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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