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来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「イベント通過、ファンダメンタルズ重視へ」ハロンズ FX 2023/9/24

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2023年9月22日 14時00分

イベント通過、ファンダメンタルズ重視へ

9月18日週のユーロ/円、ポンド/円は見極めづらい展開

日米英の金融政策に対する思惑が交錯して、はっきりとした方向性は出ませんでした。ポンド/円は183.00円を中心とした振幅を続けた後、予想外の据え置き判断となった英中銀金融政策委員会や、米ドル/円での円買い戻しを受けて180.762円まで低下しました。この間、買いが先行し158.449円まで上昇したユーロ/円は、157円前半まで押し戻され行ってこいの状態でした。しかし、日銀会合でフォワードガイダンスの修正が行われず、これまでの緩和スタンスが再確認されたため、ポンド/円は181円後半、ユーロ/円は157円後半まで切り返しました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FX ライブ配信、正当化される1ドル150円越え (2023年9月21日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

ユーロ/米ドルのチャート形状が気がかり

ECB理事会を通過し、市場の視線は金融政策からファンダメンタルズに回帰しています。域内の経済は減速傾向であるばかりでなく、特に有力国のドイツでもそうした状態が強まりつつあるのが、さらに見通しへの不透明感を高めています。25日のドイツ 9月IFO企業景況感指数、27日の同10月GFK消費者信頼感調査が一段とさえない結果となれば、ユーロの下押し圧力へつながる危険があります。また、原油価格の動向や米国の予算問題の行方にも注意が必要です。米予算問題の混乱が広がれば、一時的にせよリスク資産売りの流れから、ユーロ売り・円買いムードを助長するかもしれません。

ユーロ/円は、日足一目均衡表の雲の上限が支持線となり、下方向は限定されているものの、ユーロ/米ドルのチャート形状を踏まえると安心してばかりもいられません。ユーロ/米ドルはこれまでの下値目途と見られていた1.0635ドル付近まで低下しています。ここを明確に下抜けするようだと、次は1.0500ドル割れをうかがう形になり、ユーロ/円に対する下向き圧力も強まりそうな雰囲気です。この場合、ユーロ/円は日足一目均衡表・雲の下限が位置する154.50円付近を目指すのではないかと考えています。

【ユーロ/米ドル、ユーロ/円チャート 日足】

EUR/USD日足チャート

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:154.500-159.500

英中銀、利上げサイクル停止

英中銀は14回続いた利上げをいったん停止しました。今回が最後のカンリフ副総裁は0.25%利上げだったものの、11月から着任するブリーデン氏は恐らく据え置きを主張していた可能性が高く、今会合は実質的には6対3で据え置きであったと考えてよさそうです。英中銀もECBと同様に、今後の道筋はデータ次第との考え方に完全に移行した様子です。英中銀はインフレ目標レベルである2%付近へ低下するには2025年4-6月期までかかるとの見通しを示しており、しばらく金利は高めに誘導された状態が続きますが、今後は、より一層、成長・インフレデータに注目が集まることになりそうです。その経済はと言えば、決して好調とは言えず、これまでの利上げの累積効果を消化していく段階で底打ち感はまだありません。29日に発表される4-6月期GDP(国内総生産)改定値が下方修正されるようなら、英国経済に対する不透明感からポンドの上値が抑えられるかもしれません。

ポンド/円の日足ローソク足は、一目均衡表の雲の中に突入したことで少し動意が鈍くなっており、上にも下にも動きづらさはあります。基本的には次なる方向性を探る形になりそうですが、来週以降180.50-55円付近を推移する雲の下限を下回ってくると、強い売り示唆となる三役逆転の状態となり、下落スピードが速まる危険はあります。同水準を下回ってきた場合は、戻り売りで対応すべき局面ではないかと考えています。

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:179.000-184.000

9/25 週のイベント

9/25(月) 17:00 ドイツ 9月IFO企業景況感指数
9/27(水) 15:00 ドイツ 10月GFK消費者信頼感調査
9/28(木) 18:00 ユーロ 9月消費者信頼感(確定値)
9/28(木) 18:00 ユーロ 9月経済信頼感
9/28(木) 21:00 ドイツ 9月消費者物価指数(CPI、速報値)
9/29(金) 15:00 イギリス 4-6月期四半期国内総生産(GDP、改定値)
9/29(金) 15:00 イギリス 4-6月期四半期経常収支
9/29(金) 16:55 ドイツ 9月失業率
9/29(金) 17:30 イギリス 8月消費者信用残高
9/29(金) 17:30 イギリス 8月マネーサプライM4
9/29(金) 18:00 ユーロ 9月消費者物価指数(HICP、速報値)

一言コメント

国土交通省が公表した全国の基準地価は、全国平均で住宅地が前の年に比べ0.7%、商業地が1.5%、全用途平均でも1%と2年連続で上昇し、伸び率も拡大しました。うらやましいと思う反面、これって固定資産税にもインフレの波が押し寄せているってことなんでしょうね。

 
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