来週のドル円相場はどうなる？9/25週のイベント予定 - 外為どっとコムマネ育チャンネル

読む前にチェック！
最新FX為替情報

CFD銘柄を追加！

チャートを表示する

来週のドル円関連重要イベント

9月25日（月）からの一週間、ドル円関連の重要イベントは次のものが予定されています。

9/26(火)：
【アメリカ】7月ケース・シラー米住宅価格指数
【アメリカ】8月新築住宅販売件数
【アメリカ】9月消費者信頼感指数（コンファレンス・ボード）
【アメリカ】9月リッチモンド連銀製造業指数

9/27(水)：
【日本】日銀・金融政策決定会合議事要旨
【アメリカ】8月耐久財受注
【アメリカ】8月耐久財受注・輸送用機器除く

9/28(木)：
【アメリカ】4-6月期四半期実質国内総生産（GDP、確定値）
【アメリカ】4-6月期四半期GDP個人消費・確定値
【アメリカ】4-6月期四半期コアPCE・確定値
【アメリカ】前週分新規失業保険申請件数、継続受給者数
【アメリカ】8月住宅販売保留指数
【アメリカ】パウエル米連邦準備理事会（FRB）議長、発言

9/29(金)：
【日本】9月東京都区部消費者物価指数（CPI、生鮮食料品除く）
【日本】8月失業率
【日本】8月有効求人倍率
【日本】8月鉱工業生産・速報値
【アメリカ】8月個人所得
【アメリカ】8月個人消費支出（PCE）
【アメリカ】9月シカゴ購買部協会景気指数
【アメリカ】9月ミシガン大学消費者態度指数・確報値

特に注目度が高いのは26日（火）の米8月新築住宅販売件数、27日（水）の日銀・金融政策決定会合議事要旨、28日（木）の米4-6月期四半期GDPおよびパウエルFRB議長発言、29日（金）の8月個人消費支出（PCE）です。

26日（火）に発表される米8月新築住宅販売件数は、全米の新築住宅の販売件数や販売価格などについて米商務省が調査して公表する指標です。新築住宅の販売は家具や家電といった他の消費への波及効果が大きいことから、アメリカの景気の先行指標として注目されます。

27日（水）には7月27日から28日に開催された日銀・金融政策決定会合の議事要旨が公表されます。7月の日銀会合ではイールドカーブ・コントロールの運用柔軟化など金融緩和策の一部修正が決定され、これを受けてドル円は乱高下しました。市場にとってサプライズとなった政策修正の背景にどのような議論があったのか、議事要旨の内容に注目が集まります。

28日（木）には米4-6月期四半期GDPが発表されます。アメリカのGDPは速報値、改定値、確定値と3回発表されます。最も注目されるのは速報値であり、28日に発表されるのは確定値ですが、確定値も事前予想と大きく異なった場合は相場変動につながることがあります。

28日はパウエルFRB議長の発言機会も予定されています。パウエル議長は28日に行われる全米の教育関係者を対象とした集会で質疑応答を行う予定で、今週のFOMCを終えての見解を確認できる機会として、注目度が高まっています。

29日（金）の米8月個人消費支出（PCE）は、アメリカの個人による消費支出の金額を集計した指標です。アメリカではGDPの大部分を個人消費支出が占めるため、米経済の動向を見極める上で重視されます。特に価格変動の大きい食品とエネルギーを除いたPCEコア・デフレーターは重要なインフレ指標として注目されます。

今週開かれた米FOMCで米FRBは市場予想通りに政策金利の据え置きを決定したほか、今後の見通しを示すドットチャートでは2024年末時点の金利水準の中央値が前回の見通しから引き上げられました。これらの結果を受けてFRBの金融引き締めが長期化するとの観測が広がり、ドル円相場では昨年11月以来の水準まで円安ドル高が進みました。また日銀は金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決定しました。

こうした状況を受けて日米の金利差拡大が意識されており、ドル円は底堅く推移することが予想されます。来週の米指標やパウエル議長の発言を受けてあらためてFRBの追加利上げ観測が強まれば、ドル円が一段と上昇する可能性もあり、引き続き警戒が必要となりそうです。