豪ドル/円今日の見通し「世界の株価動向に注目。米雇用統計次第では豪ドル売りに拍車？」2023/8/4

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

今日の豪ドルトレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は急反発。サウジアラビアが現在実施中の自主減産を9月も継続すると発表したこと、前日の米週間原油在庫統計で原油在庫が急減していたこと、ロシアが自主減産を発表したことなどが買い材料となった。終値は前営業日比+2.06ドルの1バレル＝81.55ドル（8月3日）。

・8月1日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。

・7月26日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+6.0%となり、前四半期（+7.0%）から鈍化した。同時に発表された豪6月月次消費者物価指数（CPI）は前年比+5.4%（前月+5.5%）だった。

・7月20日発表の豪6月雇用統計は、雇用者数が市場予想（1.50万人増）を大きく上回る3.26万人の増加だった。失業率は3.5％、労働参加率は66.8%となった。

今日のメインシナリオは

世界の株価動向に注目。米雇用統計次第では豪ドル売りに拍車？

中国では景気後退への警戒感の高まり、日本では日銀のYCC政策柔軟化による金利上昇、米国ではフィッチによる米国債格下げなど、世界的に株価が下落する要因が発生し、リスクオフの動きが強まった。本日も各市場での株価動向が豪ドル相場のメインドライバーとなりそうだ。
本日は米7月雇用統計が発表される。市場予想を下回る雇用者数や、平均時給の大幅な低下など米労働市場の過熱感低下を意識させる結果になれば、米国株価指数の下落に連れて豪ドルも売られることになりそうだ。

この先の個別相場変動

■米7月雇用統計が予想を下回る
⇒米経済のソフトランディング期待が低下する
⇒米国株価指数が下落
⇒豪州はリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドルは売られる

豪ドル円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

米7月雇用統計
世界的な株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは曇り。8時に豪ドル/米ドルのMACDで買いシグナル、RSIで売りシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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